これってどうなの?<松竹…



今週の“歌舞伎モバイル”の“日替りコラム”は、中村獅童丈でした。
先週末に来週の予告で、いよいよ獅童丈初登場とのことで楽しみにしていたんですが。
いや確かに初登場、嬉しかったですよー。…でもねぇ…。
同じ松竹の興行、しかも初の座長公演で現在上演中。旬の話ということなんだけどさ。最近チェックを怠っているような私ですら知っているような話がほとんどで、昨夜寝る前に今日の分の文章読んで、文末見たら
“次回のコラムは【片岡我當】です。”
って。
「一週間“丹下左膳”の話で来週はナシかよっっっ!!」
この話の進み具合なら来週も続けて獅童丈だな、と思い込んでいた私にはかなりショック、ってかそれ通り越してちと怒りにも似た何かが。つーか“似た”もんじゃないでしょ、怒りアリですよ。
納得いかねぇー、ってしばし寝られなかった。というほどでも無かったですけど(汗)*1
来月は浅草出るんだし、先々月の三越のこととか…これもまた繰り返しの話になってしまったかも知れないけど、歌舞伎の話を入れて欲しかったなと。
歌舞伎を好きになったきっかけは獅童丈では無いけれど、*2去年の正月に観た『四の切』の忠信で歌舞伎熱に火がついたようなもので。*3
曲がりなりにも“歌舞伎モバイル”。歌舞伎の話をしてナンボと思うのは間違いではないでしょう?
色々“通”の方々の間では叩かれている獅童丈ですが(ってあぁ書いちゃったよ…)。
今回の構成は、獅童丈の責任では無いでしょう。
アンチ獅童派にしてみれば
「松竹はこの程度にしか扱ってないんだよ。」
と格好の餌にしますね、きっと(ってここまで書くのか、自分)。
なんかこう具体的に文章にしてくるうちに改めて段々腹立ってきてるワタクシ。
確かに歌舞伎役者としての活躍が少な過ぎると、最近私自身もいらつくというか焦りみたいなものを感じたりしているんだけど。
今回の扱いはそれを見事に射抜かれたってことなのかなぁ…。
「歌舞伎役者がヤれば、それは“歌舞伎”」
という至言がありますが。
それでもやはり…不安、なんですよね、うん。この言葉が一番しっくりくる。
先日の“誰でもピカソ”でも散々取り上げられていたし、“歌舞伎の童 「中村獅童」という生き方”にも書かれていたりしましたが。
“血筋”と“伝統”と“因習”の世界。
獅童丈には逆に狭過ぎる世界なのかも知れません。歌舞伎の世界というものは。



*1:横になったら毎日もれなく30秒で爆睡ですから。

*2:十数年前にTBS系で放送されていた“今宵はKANKUROU”に時々出ていた左團次丈の影響で歌舞伎役者に興味を持ち、歌舞伎を観たいと思った私だったりする。何故ここで主役の勘九郎丈で無かったのかが自分でも大いに謎なのであるが…。

*3:それ以前にも何度か歌舞伎座には行っているのだが。