『桜姫』トークイベント




写真は初日に見て、私のツボに大ヒットしたお土産。『桜姫』瓦煎餅。
帰りに買って帰ろうと思ってすっかり忘れてしまったので、昨日買いました(爆)。瓦煎餅あんまり好きじゃないんだけど(苦笑)、これは美味いです。酒のアテにはなりませんけど<違。*1


で、えーと。珍しく(失笑)レポです。
昨日はそれなりにメモを取ってみました。ただ、余りに断片的過ぎて、自分で見返してもわからない状態だったりします<ありがち。
いつもの如く、NAOさんasariさんのページの方が充実していますし、私はもう二番煎じ、三番煎じになっておりますので、詳しくは上記リンクへどうぞ(汗)。


会場に着いたのは開場時間10分前。
既にかなりの列。しかし開場するとあっという間に列は進み、すぐに中へ。
椅子席のI列以降を使った全席自由ということだったのですが、主役の福助丈とナビゲーターの松岡和子氏のお席は中央ではなく、下手側通路とI列前の通路が交差したところに。
遅れること1〜2分といったところ、ほぼオンタイムにイベント開始。
福助丈と松岡氏は舞台より平場席を通って登場。向かって右に福助丈、左に松岡氏着席。先日のトークショウと逆。*2
松岡氏の服装はよく覚えていないのですが(汗)(黒っぽい薄手のジャケットとロングのスカート、だったかな?)、福助丈は白のスーツ(パンツはわからなかったのですが、ジャケットは縦にグレーのストライプ、若しくは織りの模様がそう見せていたのか、というラインが入っていました)。靴も白*3。ジャケットの中に着ていらしたシャツは…勿論ピンク(笑)。パンフレットの素顔写真とは異なり、ボタンはきっちり上まで閉めてらっしゃいました。*4
声のトーンはやはり抑え目、お顔もお疲れな感じがしました。でも、今回の主催が朝日カルチャーセンターということもあってか、内容などが先日のプレトークショーに比べると硬い感じがしたので(実際、いかにも“受講”という雰囲気の方も多少見受けられました)全体的な雰囲気でそう見えただけかも知れません。
話を始める前に、「既にご覧になった方」と「これから観られる方」と挙手を願い、*5ほぼ半々といったところだったので、所謂“ネタバレ”をあまりしないようにという配慮から、お話が進めにくかったところもあり。


で、以下。
メモからどどーっと羅列します。纏められませんー!<ヲイこら。
尚且つ、ネタバレありです。

    • コクーン歌舞伎とは、正当であり尚且つ過激→原作を変えずに解釈を変えるという手法。
    • 奇をてらうより内容で。→毎日ダメ出し。日々変わっている。
    • 旧弊を崩す→「昔のビデオとか見ないで!」と串田さんに注意される。更に、体が覚えているものを壊す、という苦労。
    • 前半、清玄と桜姫が動けない代わりに、残月と長浦が動いている。
    • 途中、長浦がはだける場面は、あの通りの絵が残っているのでそれを踏襲した。
    • 風鈴お姫をたどたどしく演れ!とカントク(串田氏)から注意を受けた。→悪婆には慣れがあるのでこれがまた難しい。
    • 家の重宝より人の命、が引金→自分(桜姫)も、殺していないが子供も実は死んでいて“傀儡”(くぐつ)となっている。桜姫自身も実は操られている身→これがラストのシーンに繋がっている。
    • 最初は七之助〜松若、勘太郎〜七郎で、悪太郎は誰かに頼もうと思っていた。
    • 橋之助丈の二役→顔の拵えを変えずに演っている。
    • 音楽を変えたい、という福助丈の発想がまずあり、朝比奈氏に頼むことになった。*6
    • 上手下手に作られている筵がけのスペース、通常は“御簾内”であるが、今回はオケピットというつもりで。→「開演前に音合わせとかやってます。声とか出してもらったりね。」
    • “型とリアルのグラデーション”
    • 歌右衛門は『“三圍”は必ず演らなくてはいけない。』と言っていたのですが。」省いた。→その代わりに今回は稲瀬川に重点を置いた演出にした。
    • 清玄〜“こうじゃなくちゃいけない”と思っている人。
    • 穴掘り権助〜最下層の人間が姫と関係を持つ。でも所詮は“最下層”ということで、斜に構えた態度で。“都鳥の一巻”を持ってはいるけれど、それを利用することが出来ず、どうしても這い上がることが出来ない悲しさなど…。
    • 明治のころ、“歌舞伎とは”というような形が決まってしまった。→「伝統あるものを何故分けてしまう(同じ“演劇”としない)のか?」と英国人に言われた。〜松岡氏の話
    • 「『ルル』とか『マイフェアレディ』とか『メディア』とか、いろんな要素が『桜姫』には入ってますね。」(松岡氏)→「でもそれって芝居の中だけじゃなくて、世界中にあることなんじゃないですか? 今ここにも『ルル』みたいな人も、『メディア』みたいな人も、『桜姫』みたいな人もいるんじゃない?」(笑)(福助丈)
    • 「南北という人は、岩井半四郎に対するアテ書きで色々な作品を書いているのですが、『盟三五大切』を書いている途中で半四郎が亡くなってしまったので、小万の描き方が中途半端になっているんですよ。」*7
    • それぞれの身分から落ちた時→非人たちの強さを見習えよ、と。
    • コクーン歌舞伎とは“今、発生している歌舞伎”である。

…ってメモこれで全部。トークイベント自体は1時間20分くらいでした。
細かいこと全く書いてないので、記憶している部分は当然書き足しましたが…本当にほとんど覚えてない! メモ取りながら話に集中するというのは本当に難しいです…。
本当に訳がわかりませぬ(滝汗)。


ちなみに初日のレポがコクーンのページに上がっています。こちら


そして先ほど、メール戴きまして。
ラストが変わっているという話。
どの程度変わっているのかは不明ですが。
もしかしたら明日、昼夜でも変わるかも知れない。楽しみ倍増。

*1:あと入数が13枚というのはなんかどうなんだ、って気がしてみたり。

*2:そしてまた私はことごとく福助丈の姿が見えなかった(泣)。真正面だったのに(距離は遠かったけど)。前の席の人、前のめりなんだもん…よもやあんな企画で前のめりに泣かされるとは思わなかった…。

*3:というのは実は退場される際に確認したのですが。

*4:いやー、あのパンフレットの写真…第二ボタンまで開いたシャツに、なんかこう「お母さん許しませんよ!」って感じが<なんだそりゃ。

*5:ちなみに私は両方挙げそうになりました。間違いじゃないと言えば無いんでしょうが…馬鹿だ(泣)。

*6:この話は前回のプレトークイベントでも語られていました。『コーカサスの白墨の輪』を見て、朝比奈氏がイイ!ということになったとのこと。

*7:これに関しては僭越ながら、先日、今月の夜の部を拝見して「小万て…なんか半端?」と思っていたことだったので腑に落ちました。初日で初見でしたので、私自身の観方が浅かったんだ、とも言うのでしょうが…(汗)。