第一回“女形の夕べ”



…まとめられない。*1


会は演舞場の終演が9時ということで、少し遅れて開始。最後まで出ていらした亀治郎さんも遅れて来られました。
まず、シンプルなスーツ姿の芝雀さんに、白のジャケットに黒のシャツ(ノータイ)・パンツ・靴の福助さんが御登場。*2
のっけから芝雀さんのお姿を見て
「お兄さんはきちんとネクタイ絞めてらっしゃるのに、僕はもう、ホストみたいで。」
とおっしゃる福助さん…。
その後はすっかり司会状態。あらゆる意味で“ホスト”でした(笑)。
印象に残っているお話は、芝雀さんへの質問で「“ひと夜”のような可愛らしいお役をやられる際の心がけは?」といったようなものがあり(既に記憶が曖昧)なんかもう福助さんが“ぶりっこ”という言葉を連呼という…(笑)。*3要は“お父様譲り”という話だったんですが。
*4『筆屋幸兵衛』がかかった時、雀右衛門さんがおかみさんのお役で、その後の演目*5で娘役をされるという流れだったそうで、それを芝居中に茶化されたら*6本気で雀右衛門さんが怒った、という話で。
「子供心にびっくりした。」
福助さんがおっしゃったんですね。*7
以前何かで雀右衛門さんが、老け役の話が来た時に「まだ早い。」とおっしゃって断られた、という話を読んだことがあったので、深く頷いたワタクシでございました。


しかし意外と、福助さん喋り倒しでしたけど(笑)、覚えているのは他のお二人のお話ばかり、という気がしますね…。
お話上手で、しっかり“ホスト”をお勤めになられた、ということでしょうね。
あと、今日は今までで一番、橋之助さんに似てる、と思ったこととか(笑)。*8
相変わらず散漫な感想というか、記憶しか残っていないのが情けない限りですが。
携帯でちまちま打つより、手帳にでもがーっと書き出した方が良かったよね、と今更思っても遅いって(泣)。


演舞場夜の部に引き続いての参加で*9道成寺』でタマシイ抜かれた状態でしたので(苦笑)、こんなところで。*10


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帰宅して思い出したことを書き出しておいたものを列記。故に順不同。


福「女形より立役の方が神経質ですよね。橋之助なんて話しながら拭いたりするんですよ〜。だから離婚するなんて言われるんだよ。あっこちゃん*11のせいじゃないからね!」*12


お客さんからの質問に“胸元の開き具合がチラリズムでセクシーだった万野”といった内容のものがあり。*13
福「チラリズムなら国生の方がねぇ。」
と。…あれは“チラリ”どころではなかったと思うんですが?(笑)
福「しかし彼は食べるのが本当に好きね。先月楽屋一緒で、昼終わってからラーメンとかカツ丼とか食べてるの。楽屋入ってからライスバーガーとか食べてるのにね。」という時点で若干引き気味(苦笑)の芝雀さんと亀治郎さん。
福「それで『朝は食べないの?』って聞いたら『食べない。』って言うから『食べないんだ。』って言ったら『うん、おにぎり2個とベーコンくらいかな。』ってそれ普通に朝ごはんだろ!って。」(爆笑)


高田馬場』について亀治郎さんに矢継ぎ早に質問する福助さん(笑)。
福「あの人形*14どこにいったの?」 亀「わかりません。」 福「なんであの人形、青くなかったの? 今青いのに(笑)。*15丸かったけど。*16
福「あの犬*17亀治郎くんの趣味?」 亀「三谷さんです。」
福「コクーンは意識してた?」 亀「してません。」
福「またやりたい?」 亀「もういいです…。初日、最後は本気で袖で勘太郎くんと二人、えづいてましたから。」


七之助くんの応援に行ったミリオネアの話も。
福「ウソ言ったの誰? 亀治郎くんでしょ?」 亀「僕が『鏡…?』って言ったのを大声で言ったのは三谷さんです。」
福「あと1問正解すれば、番組的に美味しいのに、って局の人から言われたんだけどねぇ。」(笑)


福「大河ドラマ天皇様をやらせていただいた時に、三谷さんが来てね『僕、“研辰”好きなんです。だから“あっぱれじゃ”って入れてもいいですよね?』って。それで『あっぱれじゃ』って台詞が入ったんですけどね。」


亀「染五郎のお兄さんが…。」 福「えっ、染五郎くんて“お兄さん”なの?」 亀「2つ上ですね。」 福「海老様は?」 亀「2つ下かな。」 福「菊之助くんは?」 亀「同じですね、2つ下。」 福「嵐*18は?」 亀「はー、僕と同じです。」 福「昔、僕が19の時にあーちゃん*19が妹役で一緒でね『いくつ?』って聞いたら『7歳』って言われて『12も違うのかよ…』って凄いショック受けたんだよね。」*20


“第二の人生があったら?”という質問があり。
福「亀治郎くんは中国人になりたいんだよね?」 亀「いやもうそれはいいです…。」 福「えっ、そうなの? じゃあ『ライオンキング』は?」 亀「いやもうそれも。」
以下延々と亀治郎さんの趣味に対しての質問になり、ほぼすべてに於いて「それはもう…。」という亀治郎さん(汗)。*21


今月末のイギリス公演の話になり。
福「昔、父がサドラーズウェールズで公演をしたことがあって。その時、ポスターに大きくうちの紋の祗園守が描いてあったそうでね…。」
…という話、実は話が全く私の中で纏まってません。お父様が行かれた際にそういうポスターがあったのか、それともその後、猿之助一座か何かで福助さん御本人が行かれた際に、過去の公演記録といったようなものの中にこのようなポスターがあったのか…。確かこの話題自体、なんかうやむやに流れて終わった気がするんですけど(汗)。


この海外公演で海老様と『累』をやられる、ということを聞き、心から「いいな〜。」とおっしゃった福助さん。
『累』という演目自体より、明らかに“海老様と”というところがポイントだった模様(笑)。*22


福「(亀治郎さんに向かって)ホント猿之助のお兄ちゃんに似てるよねー。 お兄ちゃんとは話さないの?」 亀「あんまり…。本当に酷い時には言われますけど。」 福「僕は昔、よく話したよ。もう朝までとかね。」*23
私自身は福助さんが猿之助さんと御一緒されていた時代のことは本などでしか拝見したことがありませんが。いつも猿之助さんのことをお話になる時には“お兄さん”ではなく“お兄ちゃん”なんですよね、福助さん。本当に猿之助さんのことがお好きなんだなぁ、と思います。


…結局思い出した話は福助さん絡みの話ばっかりでしたね…。ちなみに珍しく今回は福助さんだけががっつり見えたワタクシでございましたよ。*24


私などより、とっても素敵に分かりやすく纏められているレポはasariさんチハさんのところにありますので、是非そちらを御覧下さいませ…<というのは最初に書くべきでは?(汗)

《2006.5.11 追記》

*1:「ホントに書くか!」と思われていることでしょう。書きましたとも、えぇ。

*2:靴に関しては、会終了後に舞台に上がって集合写真を撮影した際にチェック(笑)。

*3:ちなみに久々に“ムリクリ”も拝聴致しました(笑)。

*4:確か「成人式の時のお正月」とおっしゃってました、福助さん。

*5:何だったかは忘れました…。

*6:茶化された方も忘れました…(泣)。

*7:この際、成人式を迎える歳で“子供心”はどうか?というのは置いておきまして…(笑)。

*8:多分、髪型のせいだと思う。いつもは比較的横に広げているような感じなのに対し、今日は縦に高さがあるような印象の髪型でした。

*9:結局『松竹梅湯島掛額』は、最後10分残して中座。「楽にまた観られるから…。」と思いながらも残念でした。

*10:ちなみに今日は妙に堅苦しい感じがしましたので、いつもと少し変えて“丈”ではなく“さん”付けの表記と致しました。

*11:敦子さん。寛子さんの本名。

*12:元々嫌いな某占い師の話だったのと、最後には「いいバランスでやっていけるよ」と言われたものの、その前に散々相性悪いやら離婚するやら言われていたので、あの番組の話は闇に葬って欲しかったんですがワタクシ…。

*13:個人的には相変わらず「あんだけ開いてたら乳が…。」と思ったワタクシですが何か?

*14:劇中にあった人形劇のやつ。

*15:直前まで出られていて最低限の身支度を整えていらしたのだと思うのですが。確かに髭が青くて「あのお七の白塗りの下はあれだったのか…?」と思ってしまったワタクシでした…(汗)。

*16:この“丸かった”発言、福助さんだったか、亀治郎さんだったか今や記憶が曖昧。多分福助さんだったと思うのですけど。

*17:庄左衛門が連れていた犬、だよね?

*18:松緑丈ですね。

*19:と親しい方からは呼ばれているらしい染五郎丈。どこから“あーちゃん”なんでしょう? 本名からでも無いですものね…。

*20:という話は既に何度か聞いてますが(笑)。

*21:興味を持たれるレンジが物凄く広い方だと知っていたので「そうだよねー。」と思いながら聞いていましたが。流石に『ライオンキング』もいい、発言には驚きました…。私自身のチェックが甘かっただけなんでしょうが(汗)。

*22:何せ“海老様”ですからね。

*23:この話題の時だったか、一度だけ亀治郎さんに“喜熨斗”と本名で語りかけていたような気がするんですが。

*24:他のお二人の御贔屓の方に今回の福助さんはどう思われていたのか心配でならなかったりもします…。