10年



あの恐ろしい大震災から今日で10年。
あの日の仕事帰り、私は目前に迫っていたYANKEESのFC旅行に備えて新しく作った眼鏡を引き取りに行ったのでした。
店に着いて出来上がった眼鏡を一度かけて微調整をしてもらっている間、半バックヤードなところでついていたテレビが見えて。
街がすさまじい炎に覆われていました。
出掛けに関西方面で大きな地震があったのは報道で見聞きして行きましたが、仕事に入ってからは情報が一切入ってこなかったのでどんな状況なのかは全く分からず。
何かの映画のような、でもそれにしては嫌にリアルな光景に画面から目が離せずにいたところ、店員さんの
「向こうは大変なことになってますね。」
という言葉に、これは現実なのだと知り、呆然としました。
神戸に知り合いはいなかったのでよくわかりませんが、直後のFC旅行、来られなかった人が何人かいたようです。
大阪の知り合いは何人かいたので
「大丈夫だった?」
と聞いたら、ベッドから放り出された、とかいう話はありましたが、幸い怪我などした人はいませんでした。


そして今、過去のデータを確認してみましたところ。
6年前の12月、神戸に行ってました私。
震災から5年弱、といった頃だった訳ですが…元町・三ノ宮や異人館なども見て回ったんですけど、とてもあの大きな災害があったとは思えない街でした。
ただ、異人館を見て回っていた時、どこかの家の海まで見渡せる展望室みたいなところでぼんやりしていたら、よそから来られたお客様を案内している地元の方がいらっしゃって。
お客様に
「随分と復興が進みましたけどね、震災前はもっと海が見えたんですよ。復興で高い建物が増えましてね。」
とおっしゃっていたのが記憶に残ってます。
そんな風に街が変わったのかと。


関東に住んでいる自分。
しかも東海大地震震源となる活断層のほぼ真上なんですよ、確かこの家は。
確実に何年か後には震災に見舞われることでしょう。
その時…自分はどうしているのかしら? そして、どうするのかしら?