漫画、文庫本



なんか漫画以外の本を買ったのは久々な気が。

龍屠玩偶(2)

龍屠玩偶 2 (BLADE COMICS)

龍屠玩偶 2 (BLADE COMICS)

タイトル打ち込むの面倒なのでコピペしました(笑)。
もっと長く続くものだと思ってましたが何気に帯見たら“ここに完結!”って。早!
あまりだらだら続いてもしょうがないですけど、ちょっとこれは畳み掛けすぎのような気がしないでもありませんでした。
もっともこの巻、後ろ1/3が番外編とかアナザーストーリーになってますんで、この設定使って続編…は出来ないか?(苦笑)

太夫 〜Dramatic Torso〜 (2)

とうとう太夫も鬼外の元から離れて行ってしまいましたねぇ…。という寂しさもありですが。
前巻を購入した際には全然気付いてなかったんですよね、この話の元が『先代萩』だっていうことに。
Shiranami~白浪~ (1) ─ 鬼外カルテ (6) (ウィングス・コミックス)』も歌舞伎を元にしたものだったし、このシリーズ途中何冊か買っていないものがあるので、それも歌舞伎に関連したものかも知れないなと。
変な先入観というか中途半端な知識みたいなものを持って読んだら面白いのかどうかという疑問がありますが、読後に気付かないというのはちょっとアイタタだな、と思いましたわ。*1
てな理屈は抜きにして。コクーンからの帰り、読み耽ってしまい降りるべき駅を乗り過ごしてしまったワタクシでした。この話の中に過去のこととして出てきますが『Golden child (ゴールデン・チャイルド) (2) ─ 鬼外カルテ (2) (ウィングス・コミックス)』のラストも、具体的に主人公がどうなったのかわからずということで、何というか“幸せって何なんだろう”と…。

博士の愛した数式

博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式 (新潮文庫)

今更な感もありましたが、ずっと惹かれていたものでしたので購入。
少しずつ読もうと思っていたのですが、半分まできっちりと、後半も斜め読みで既にほぼ読了状態に。
映画も是非見てみたいと思っているのですが、公式サイトで確認してみましたら、意外にも近くで上映されていないんですよね…。
博士が寺尾聰氏というキャストだけは頭に入っていたので、そんな情景を頭に浮かべながら読み進めていますが。*2
原作ではルートが大人になってからというのは最後にほんの少ししか出てきませんが、公式サイトを見るとやはりそのあたり、原作に手を加えた形になっているようで。
文学と数学、全く相反するもののように思えますけれど、実はどちらも美しい、むしろ数学の方がより芸術的な美しさがある、と改めて思いました。*3
あと、わかりやすく教えてくれる人がいれば、数学は決して難しいものではないよね、ということも強く思ってみたり(苦笑)。

歌舞伎 ちょっといい話

歌舞伎 ちょっといい話 (岩波現代文庫)

歌舞伎 ちょっといい話 (岩波現代文庫)

これも今更ながら購入。文庫でこの値段(1260円)というのでちょっと躊躇してました(苦笑)。
昭和58年1月から平成5年2月までの歌舞伎座の筋書に掲載されていた文章を纏めたものとのことですので、“オリジナル”をご存知の方多数と思いますが、私は全然間に合わなかったものですから新鮮でした。とは言ってもまだこちらは数ページしか読んでいませんが。*4
巻末に取り上げられている役者さんごとの索引と、演目別の索引もあるので予習などにも役立ちますし、そんな理屈抜きにしても単純に面白いです。
今のところざっと見てこれは、と思ったのは

万野という悪い仲居は、貢を怒らせる存在だから、なかなかむずかしい。この役は、お紺を前に演じた女形が扮すると、じつに深い味が出るので、〜後略〜

(p.356より)

という『伊勢音頭』のくだり。
まさしく今月(もう始まってるんですよねぇ〜。)、福助丈が去年の納涼のお紺から今回は万野をおつとめになられるものですから、ますます楽しみに。*5

《2006.4.1 記》

*1:というより何より! 四月の昼の部、ずばり『高尾』ってことがすっかり抜けていたのが痛過ぎだ…と気付いたのは今日、4月4日…。

*2:ラジオドラマでは柄本明氏が博士だったとのことですが、寺尾聰氏という印象が強過ぎなのか、どうも私の中では今一つぴんと来ません。現在、オンエアされたものがストリーム配信されているようなので、ちょっと聴いてみようかな、とは思っていますが。

*3:成績極悪でしたが一応高校時代は理系クラスでしたんで、一種数字にフェチ的な感情すら抱いていたりします(笑)。国語などの寛容で曖昧な評価も良いですが、正か否かハッキリと答えが出るということの美しさとか潔さが好きです。とか何とか言いながら、現在一桁の足し算すら怪しい私ですが(失笑)。

*4:ただ、この時期の筋書は何冊か持っていますので、記憶にある気もしていますが、この文章の感じ。と言うか現在でも毎月歌舞伎座に置いてある『歌舞伎座掌本』の文体に似てますね。

*5:先日の茶話会で、福助丈が「今回の『伊勢音頭』は万野を。」という話を戴いた時「あたしゃお紺だよ!」と思ったというお話があったのですが。御本人自ら「まぁ冗談ですけど。」といったことをおっしゃってましたし、楽しみだということもお話されていたので、元々面白そうだと思っていましたが。てかこの時の福助丈の口調がおかしくて…(笑)。