八月演目・配役発表



さて、ようやく昨日歌舞伎座メールマガジンにてお披露目(?)となりました八月演目・配役。
またざっと書き出してみましょう。

平成18年8月8日(火)初日→26日(土)千穐楽

【第一部】(午前11時開演)

 一、『慶安太平記』(けいあんたいへいき)
    丸橋忠弥
     丸橋忠弥      橋之助
     松平伊豆守     染五郎
     弓師藤四郎     市蔵
     忠弥女房おせつ   扇雀

 二、『近江のお兼』(おうみのおかね)
     近江のお兼     福助

 三、新作舞踊劇
   『たのきゅう』
     たのきゅう     三津五郎
     ぽんきゅう     小吉(初舞台)
     おろち       染五郎

【第二部】(午後2時45分開演)

 一、『吉原狐』(よしわらぎつね)
     泉屋おきち     福助
     お杉        扇雀
     花魁誰ケ袖     孝太郎
     貝塚采女      染五郎
     小松屋おえん    橋之助
     三五郎       三津五郎

 二、上『団子売』(だんごうり)
   中『玉屋』(たまや)
   下『駕屋』(かごや)

   『団子売』
     杵蔵        扇雀
     お臼        孝太郎
   『玉屋』
     しゃぼん玉売り   染五郎
   『駕屋』
     駕屋三太      三津五郎
     犬         小吉(初舞台)

【第三部】(午後6時開演)

  『南総里見八犬伝』(なんそうさとみはっけんでん)
    発端 房州富山山中より
    大詰 馬加館対牛楼まで

     犬山道節、網干左母二郎  三津五郎
     伏姫、山下定包      扇雀
     浜路、犬村角太郎     孝太郎
     犬塚信乃         染五郎
     犬川荘助         高麗蔵
     荘官大塚蟇六       亀蔵
     金碗大輔         秀調
     犬飼現八         信二郎
     犬田小文吾        弥十郎
     犬坂毛野         福助

納涼と言えば中村屋、といった感がありますが、去年の納涼楽での勘三郎丈のお話通り、*1今年は巡業がある関係で*2三津五郎丈を軸としたものとなりました。
で、最初にチハさんのところで拝見した時にコメントさせて戴いたことも含めてつらつらと。


“予想外の方が三人”。
一人目は信二郎丈。一昨年勘九郎丈の『弁天』の通しで忠信利平をお勤めになられていましたが、*3この座組に! というのと、納涼に! という二点で“予想外”。
二人目は橋之助丈。九月の『魔界転生』のお稽古があるのでお休み、と聞いていたのにー。三部の時間にお稽古でしょうか(汗)。
三人目は…扇雀丈でした。中村屋巡業に出られるので、てっきりお休みだと思っておりまして。でも随分前から出られるというお話があったそうで<聞いちゃいない(滝汗)。
で、改めて昨日色々お話していて…弥十郎丈が出られることに全然気付いていなかった自分に気付いたり(汗)。やはり巡業、というのが頭にあったので、お休みと思い込んでおりました…。
あと高麗蔵丈も出られる! 秀調丈も! ということで、三部は演目との相乗効果で興味倍増。


『慶安太平記』と言われると全く聞いたことが無いのですが、『丸橋忠弥』くらいなら何となく記憶にあるような。内容はこれから勉強します。


『近江のお兼』…三年前の納涼の勘九郎丈の可愛らしいかったのがとっても印象に残っています。晒を使った踊りとか、馬と力比べ(?)とかね(笑)。来月国立でかかる『毛谷村』のお園も同じようだと思っているんですが…強くてしかも可愛い娘ってのに弱いらしいです私(笑)。それに今回は福助丈だし。<ココ大事ですよー、テストに出ますよ(違)。
確かお馬を取り押さえるのは花道でしたよね。…一階席で観たいですね…。


『たのきゅう』は三津五郎丈がテレビでお話になっていた*4新作。昔話を題材にしたもので、わかぎゑふさんが脚本というのも興味深い。そして役名が全てひらがななのが可愛い(笑)。いかにも“昔話”という感じ。染五郎丈が“おろち”というのを見て、“歌舞伎たいそう”を思い出したりもしました。
あと、亡き坂東吉弥丈のお孫さんが初舞台というおめでたさもあり。“ぽんきゅう”…カワユス(笑)。


『吉原狐』はちょっと調べてみたんですが、どんなお話なのか分からず。…取り敢えず福助丈が主役、ということで良いですか?<誰に聞いてるんだ。
これの配役で気になったのは、やはり“小松屋おえん:橋之助”ですね。『男女道成寺』以来の女性役ですよね?<聞いてばっかり。


『団子売』のお二人がどんな感じになるのかも楽しみ。
『玉屋』って割と最近“花火のソレじゃなく、しゃぼん玉売りのこと”ってレクチャーされた気がするんだけど…と思って確認してみたら、三津五郎丈のお話に出てきていたのですね。
そうして『駕屋』は、その三津五郎丈と、一部に続いて初舞台の小吉くん。よくよくお芝居でなく*5踊りで初舞台ということに注目、ですね。


そうして三部の『南総里見八犬伝』。
とても有名なお話ですが…未だ読んだことがありません、実は(汗)。本当におおまかな筋くらいしかわからないです。こちらもこれから勉強ですねー。
漫画だと画が付いている分、イメージが固定されてしまう危険性*6や、オリジナルストーリーが織り込まれていたりする可能性も大きいのですけれど、お手軽だし、と思ったんですが。15巻というボリュームにどうしたもんかと思ったり。
…と、今調べてみたら、文庫版が出てるみたいですね。古本屋探してみようかな。

八犬伝 1 (ホーム社漫画文庫)

八犬伝 1 (ホーム社漫画文庫)

ちなみにこの『八犬伝』を下敷きにした、同じ作者のSF作品は持ってるんですけど(苦笑)。

しかしまぁ、来月の切符取ったそばから、その後の予定を考えなくてはならないとはね。
でもこれってやっぱり“贅沢”なことなんですよねぇ(笑)。

*1:あれからもうすぐ一年なのだと思うと、ちょっと今本気でぞっとしましたよ…。早過ぎる。

*2:八月はお休みですが。

*3:多分、この時が信二郎丈を意識した最初だったと思う。スッキリした男前、という印象。実は直後の俳優祭売店に押しかけました(苦笑)。そして隼人くんとじゃんけん勝負をしました(笑)。

*4:伝統芸能入門ででしたっけか、それともスタジオパーク

*5:『たのきゅう』は舞踊劇、となってはいますが。

*6:ということは以前にも何度か書いていますが。