会見その他

舞台:太鼓芸能集団「鼓童」と玉三郎が共演 「アマテラス」来月再演−歌舞伎座
太鼓芸能集団「鼓童」と坂東玉三郎が共演する「アマテラス」(坂東玉三郎・大場正昭演出)が8月4日から3日間、東京・歌舞伎座で上演される。昨年に東京、京都で公演された作品の再演で、玉三郎がアマテラスを踊る。
鼓童佐渡島を拠点に、各地で活躍する和太鼓演奏集団。玉三郎は2000年以来交流を持ち、03年にはコンサートの演出も手がけた。
「アマテラス」は、天照大神が天の岩屋戸に隠れ、世界が闇となった……という「日本書紀」や「古事記」で知られる話に題材を取っている。
ゆったりと舞うアマテラスの元に弟のスサノオが現れ、アマテラスと対立。嘆くアマテラスは岩屋戸に隠れ、すべての光は失われる。アマテラスに再び出てきてもらおうと八百万(やおよろず)の神が集まり、やがてアメノウズメの舞が始まる……。
歌舞伎座のような広い劇場で再演できるのはうれしい」と玉三郎鼓童の舞台からは「(演じ手の)純粋さ、素朴さなどを感じた」と話し、「雑念を払って楽しんで作れたのが自分に取って大きかった」と振り返る。今後の題材として「スサノオの大蛇退治」なども考えているという。問い合わせは03・5565・6000へ。【小玉祥子
毎日新聞 2007年7月23日 東京夕刊

写真は会見時の玉三郎丈と鼓童の皆さん。
今回は金銭的にもスケジュール的にも無理なんですが。一度生で拝見してみたいですね、玉さんと鼓童の皆さんの公演…。去年の三響会特別公演の時に太鼓の迫力というのを体感して以来の願望(?)です(笑)。


そして上記の記事を検索していて、思わぬ記事を見付けたのでついでにup。

シネマの週末:京鹿子娘二人道成寺 玉三郎の芸にくぎ付け
芝居見物に出かけると、決まって切符売り場で券種に迷う。好きな俳優を少しでも間近で見たいが一等席は1万数千円する。かといって渋れば舞台は遠くなる。その点、松竹が始めたシネマ歌舞伎は悩む必要がない。劇場公演の映像興行なので、ほぼ全編アップに近い俳優の姿を楽しめる。
この「京鹿子娘二人道成寺」は坂東玉三郎尾上菊之助による昨年2月、東京・歌舞伎座での公演だ。当時から評判が高く、「上京すべきか否か」と地方の歌舞伎ファンを悩ませた。安珍清姫で有名な道成寺伝説を舞踊化した演目で、2人の千変万化する連れ舞が劇場をわかせ、特に進境著しい菊之助玉三郎に迫る好演が話題を呼んだ。
今回、映画となり大画面に再現された映像を見ると、視線はついつい玉三郎にくぎ付けとなる。その形の良さ、間や呼吸を含む巧みな所作で幻想美の世界を構築してゆく。劇場では、成長の勢いがある菊之助が、ライブでしか感じられない存在感で観客を魅了したのだろうが、冷徹なカメラは玉三郎の芸の方を雄弁に映し出している。生で見れば2人の良さがきっ抗する濃密な世界を堪能できたかもしれない。
映像で劇場のだいご味を味わうのは無理でも、古典芸能特有の悠揚たる時間の流れに身を浸すことはできる。シネマ歌舞伎は、この忙しい現代社会からつかの間、離れさせてくれる貴重な機会だ。中洲大洋で20日まで公開中。【矢部明洋】
毎日新聞 2007年7月13日 西部夕刊

地域限定記事なので*1当然初見の記事です。
このシネマ歌舞伎は色々あって、前売りの予約までしてあったのに観られなかったんですよね…。今後観られる機会はあるのだろうか、と思ったり。観るはずだったのに流れた、とかいうものって、以降延々逃してしまうというのがパターンになりつつあるような私なんで。*2

*1:歌舞伎座の劇評を始め、一つ目の記事も東京ローカルなんですが…。

*2:そういう意味で、この秋に公開が決まったゲキシネ『朧の森に棲む鬼』も観られるか今からはらはらしてます(苦笑)。DVD付き前売りは友達に頼んで既に確保済みなんですけどね。