壽初春大歌舞伎演目・配役決定



このところのらくらし過ぎてネタが溜まりまくり…。
浅草の配役が正式発表されたのをupしそこなった上に歌舞伎座のまで載せそこなうのは余りにも痛いので、遅ればせながらup。先日個人的に(?)ちょこっと書きましたけどね。

壽初春大歌舞伎
平成20年1月2日(水)〜26日(土)

◆昼の部

一、猩々(しょうじょう)
   猩々  梅玉
   猩々  染五郎

二、一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)
  檜垣・奥殿
   一條大蔵長成  吉右衛門
     常盤御前  福助
    八剣勘解由  段四郎
       お京  魁春
    吉岡鬼次郎  梅玉

三、けいせい浜真砂(けいせいはまのまさご)
  女五右衛門
  南禅寺山門の場
   石川屋真砂路  雀右衛門
     太閤久吉  吉右衛門

四、新皿屋舗月雨暈
  魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)
      魚屋宗五郎  幸四郎
       小奴三吉  染五郎
     磯部主計之助  錦之助
    宗五郎父太兵衛  錦吾
      召使おなぎ  高麗蔵
   家老浦戸十左衛門  歌六
   宗五郎女房おはま  魁春

五、お祭り(おまつり)
   鳶頭  團十郎

◆夜の部

一、鶴寿千歳(かくじゅせんざい)
   芝翫
   富十郎

二、連獅子(れんじし)
   狂言師右近後に親獅子の精  幸四郎
   狂言師左近後に仔獅子の精  染五郎

三、歌舞伎十八番の内 
  助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)
   河東節十寸見会御連中
         花川戸助六  團十郎
        白酒売新兵衛  梅玉
         三浦屋揚巻  福助
          同 白玉  孝太郎
        福山のかつぎ  錦之助
          朝顔仙平  歌昇
   口上/くわんぺら門兵衛  段四郎
            通人  東蔵
          髭の意休  左團次
          曽我満江  芝翫



『猩々』
中村屋兄弟で観た気がする…。」と思って確認してみましたら、やはり一昨年の12月に拝見しておりました。
シャグマが派手な割に、顔はほとんど素顔という拵えだった記憶もあるのですが、これって普通なのかしら?
あと梅玉丈と染五郎丈の組み合わせの踊りというのは今まで…観たことあるかなぁ…<きっとまるっと忘れてるだけだな(汗)。


『一條大蔵譚』
こちらは勘三郎丈の襲名時に拝見しました。
常盤御前、あの時は雀右衛門丈でしたね。弓矢に興じているお姿と、庭から部屋に戻る段を昇られた際、失礼ながらそれまで足元が覚束ない感じだったのが、本当に驚くほど素早い身のこなしだったのが思い出されます。福助丈の常盤御前はどのような感じになるのでしょう。
それから一度しか拝見していないのですが、一条大蔵卿というと「勘三郎さん!」というイメージが私の中ですっかり定着しているので、*1やはり当たり役であるという吉右衛門丈がどのような感じなのかとても楽しみ。


『けいせい浜真砂』
雀右衛門丈、拝見するのはいつ以来だったかしら…。年明けのおめでたい舞台で拝見出来るのが嬉しい限り。


『魚屋宗五郎』
先日もちょっと書きましたが、高麗屋さん世話物チャレンジシリーズ…第三弾?(笑)
今月は『素襖落』で酔態を演じてらっしゃる幸四郎丈、さて、宗五郎はどんな感じに?
そしてお殿様は今回も錦之介丈。すっきりした締めが楽しみ。
…と、書きましたが。届いた“ほうおう”を眺めていましたら、幸四郎丈の宗五郎の写真が。「あれ、前にも演られたことあったんだ…。」と自分の間違いに気付き。更に確認してみましたら、一昨年の1月に歌舞伎座夜の部で上演されているではないですか。私確実に観てるじゃない! でも記憶が無いわ…。


『お祭り』
「待っていたとはありがてぇ」って台詞、ただ書いただけではどうってことないけれど、これが大向こうさんと絡むと素敵なんですよねぇ。大向こうさん多い日に当たるといいなー(苦笑)。*2


『鶴寿千歳』
んん? 富十郎丈のご出演、1月はこれだけですか?
寂しいけれど最近膝の具合がよろしくないという話を漏れ聞いているので、寒い時期はゆっくりご養生していただいて、また暖かくなったら素敵な姿を見せていただきたいと思います。


『連獅子』
先日も書きましたが、高麗屋さんの連獅子はかなり最近拝見した覚えが…と思って確認してみましたら、一昨年の顔見世でしたか。もうちょっと最近のような気がしていたんですけど。
しかしふと、60歳を過ぎて親子で連獅子というのはかなり稀なのではないかと思ったのですけど。子獅子が30超えているというのは結構あると思いますけど。*3


助六由縁江戸桜』
えっと…福助丈の揚巻というのは初役ですよね?(汗)
海老蔵丈の襲名時に白玉をお勤めになられたのは拝見しておりますが。
HPでお話になられていますが、既に裲襠の絵は松尾敏男先生にお願いしておられるとのこと。
とは言っても当然ワタクシ松尾敏男先生のことは存じ上げておりませんので(苦笑)さくっと調べてみました。裲襠の絵はどんな絵柄になるのかわかりませんが、どこかで見掛けた鶴の絵が素敵でした。
丁度19日まで日本橋三越で小品展が開かれているとのこと。残念ながら今回は行くこと叶いませんが、一度普通の作品を生で拝見してみたいですね。
…と思いながら更に検索してみましたら、あらら、歌舞伎座の緞帳の原画を描かれているとの情報が。『千鳥と海辺の景色』って、あ、わかりましたはいあれですね。あと、昭和57年の1月公演の筋書の表紙に鶴の絵が使われたとのこと。

*1:カレンダーにもなったお写真をたっぷり2ヶ月見続けた影響もある気が(笑)。あと何年か前に浅草で勘太郎くんがお勤めになられた写真を見たことがあって(生では観ていません)「うわー、お父さんそっくりー。」と思った印象も強いかと。

*2:最近特に日によって大向こうさんの人数にばらつきがあるような気がします。あちこちで公演があればそれだけ大向こうさんも分散されることになるので仕方ないことなんでしょうが…。

*3:そういえば来年2月の松竹座は…と思って確認してみましたら、あ、そうかこちらは若い親獅子なのねぇ。海老蔵丈が親でした。これもまた珍しい?