新春浅草歌舞伎会見

「40代50代になっても」獅童勘太郎ら浅草歌舞伎への思い入れを語る
来年1月に上演される新春浅草歌舞伎の記者会見が、片岡愛之助中村獅童中村勘太郎中村七之助中村亀鶴市川男女蔵の若手役者が顔を揃え、にぎやかに行われた。
浅草歌舞伎は、このメンバーになってから来年で8年目を迎える人気興行。今でこそ毎年初春の浅草を楽しみにしているファンも沢山いるが、始めて1年目は客入りも芳しくなく、空席の目立つ中、皆で励ましあいながら舞台を務めていたという。
勘太郎は「最初の年があまりにも不入りだったため、翌年から(浅草が)なくなるんじゃないかと聞き、亀治郎男女蔵獅童七之助と自分の5人で当時の(故)永山会長に直談判しに行った」というエピソードを披露。また、今回初めて1月の浅草に加え博多座2月上演が決まったことを受け、「いつかはこの仲間で地方に行きたいと思っていた。夢がやっと叶うことになって嬉しい」と念願かなった喜びを語った。
  〜後略〜

いつの間にこんな会見が…と思い検索してみましたら、23日にあったようですね。*1
2月の博多座の座組みと演目を見て「浅草と同じじゃん」と思ったのですけど、それは逆にそういう意図があってなのだ、ということをこの記事を見て初めて知ったり(苦笑)。
そろそろ各チケットサービス会社ではプレオーダーとか始まっているみたいですね。発売日も近いし、いい加減いつ行くか決めないとなぁ…。演舞場のチケットは既に先日押さえたので、そこを中心にして*2あらかた決まっているんですけどねー。


シアターガイドHPに、ご出演の皆様のメッセージが入った記事がupされたのでご紹介。
  『新春浅草歌舞伎・二月花形歌舞伎』記者会見 - 2007年11月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド



丁度良いタイミング(?)なので、演目と配役も載せておきましょうか。

新春浅草歌舞伎
平成20年1月2日(水)〜27日(日)

◆第1部(午前11時開演)

お年玉〈年始ご挨拶〉

一、傾城反魂香(けいせいはんごんこう)
  土佐将監閑居の場
     浮世又平  中村勘太郎
   狩野雅楽之助  片岡愛之助
     土佐将監  市川男女蔵
    女房おとく  市川亀治郎

二、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)
  浜松屋店先より稲瀬川勢揃いまで
   弁天小僧菊之助  中村七之助
      南郷力丸  中村獅童
     赤星十三郎  中村勘太郎
      鳶頭清次  中村亀鶴
      忠信利平  市川亀治郎
    日本駄右衛門  片岡愛之助

◆第2部(午後3時開演)

お年玉〈年始ご挨拶〉

一、祗園祭礼信仰記(ぎおんさいれいしんこうき)
  金閣寺
       雪姫  市川亀治郎
     此下東吉  中村勘太郎
   狩野之介直信  中村七之助
     慶寿院尼  中村亀鶴
     佐藤正清  市川男女蔵
     松永大膳  中村獅童

二、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)
  木更津海岸見染の場
  源氏店の場
       与三郎  片岡愛之助
        お富  中村七之助
       蝙蝠安  中村亀鶴
     鳶頭金五郎  中村獅童
   和泉屋多左衛門  市川男女蔵


料金(税込み)
 1等席 9,000円
 2等席 5,500円
 3等席 2,000円
 (学割…12月10日より浅草公会堂窓口のみ発売
   1等席6,500円 2等席4,000円)



『傾城反魂香』
正直、こんなに早く再見…と思ったんですけどね。
配役が変わると全く違ったものとして観られるのが歌舞伎の魅力。勘太郎くんがどんな又平を演じるのか、というのも勿論気になるところなんですが、今月の舞台を観た後だと、芝雀丈を超えるおとくを今後観る事が出来るのか、という気がしているので…亀治郎丈はどんなおとくになるのでしょうか。*3


『弁天娘女男白浪』
七之助くんの弁天再演やったー! って感じ(笑)。『金閣寺』の雪姫が亀治郎丈というのと併せて、先日の想像が当たったと言うか願望が叶ったと言うか。
お父様の勘九郎丈が弁天を演られた時(2004年4月)に仁左衛門丈の駄右衛門にも惚れ惚れしたもんですが、今回は愛之助丈というのも嬉しい。
更に赤星が勘太郎くんでしょ…。実は何年前なのかちょっとわからないのですけど、歌舞伎座でちびっこのみの『弁天』が上演されたことがあったようで、その時のテレカを持っているのです。*4弁天:丑之助(菊之助)、南郷:亀三郎、忠信:亀寿、駄右衛門:新之助海老蔵)で、赤星が勘太郎くんなんだけれど…他の4人は10歳くらいかな? そこそこ歳が近いからこんなもんかな、という感じだけれど、とにかく勘太郎くんがひときわちっちゃくて可愛いんですよ〜。このくらいの歳で4歳違ったら相当違いますもんねぇ。って今気付いたんだけど、他の4人は傘差してるのに勘太郎くんだけ差してないわ何故(笑)。まぁとにかく、この写真の印象が強いんで…どんな大人の赤星を演じられるのかと(笑)。*5


金閣寺
これは結構順当な配役という感じかなー。大膳が獅童丈ってのが結構ツボと言うか肝かな。「蒲団の上の極楽責め」って、格が無いと単にヤバイ台詞になっちゃいますからねぇ…。


『与話情浮名横櫛』
与三郎は獅童丈かと思っていたんですけど。愛之助丈というのは何故かイメージに無かったんですが、想像してみるとしっくり来ていいですねぇ…。あと蝙蝠安の亀鶴丈というのもいいなー。

*1:翌日のスポーツ紙に記事が上がっていましたが、内容が上記のものと被っている上にボリュームがとても少ないので今回は上げません。

*2:正確には14日の“成人の日コンサート”が軸になってるんですが。

*3:そして修理之助はどなたかしら、というのも気になるところ。新悟くんあたりかなぁ。

*4:團菊祭って入ってるんだけど、どういうんだったんかしら? このテレカ作成のためのスチール撮りだけだったとかいうことは…無いよねぇ。

*5:ちなみに駄右衛門の新之助くんは、なんか物凄く顔がハッキリしていてこれがまたおかしかったり…。まぁぶっちゃけ皆さん今とそんなに変わらないんじゃ、というのがまた面白いところでもあるんですが。