思い出したこと



基本的にアルコールはダメだったUMEさんだけど。
たまに打ち上げの席で呑むこともあったり。*1
更に稀に変なスイッチが入って(笑)、一気、なんてことも。*2




そんな“稀”な時の話。
どうした展開だったか分からないんだけど、仲間の皆さんとHIDEちゃんの話になっていて。
そこから更に話は飛んで。
「(HIDEちゃんは天国にいるけど)俺は天国には行けねぇからな〜。」
「地獄に行ったら、取り敢えず閻魔シメる。」
なんてことを酔っ払い特有のハイテンションで笑いながら話して。
その時は、そんなことを得意気に話す姿を「ったく何言ってんだか」って苦笑いと共に見ていたんだけれど。


こんな状況になって思い出すことになるなんて。
でも、思い出せて良かった。




“天国に行けない”なんてことは全く思ってないけど。
「取り敢えず閻魔はシメたかなぁ?」とは思う(笑)。


“安らかに”というより、やっぱり向こうでも暴れていて欲しいな、とか。




告別式で挨拶に立ったNORIさんが
「豪快で騒がしいイメージかも知れないけど、本当は凄くいい奴で、人一倍寂しがり屋で。今も一人で寂しい思いをしているかも知れないけれど、あっちには先輩や仲間達がいるからほっとかないだろう。」
って言ってたって知って。
そうだよね。寂しいことなんてないよね。
今は先に逝ってた仲間達と楽しくやってるよね?




TOKYO YANKEESというBANDはまだまだ続くから、Liveにはこれから先も行くことがあるかも知れないけど。
「UMEMURA〜!」ってもう直接叫ぶことは出来ないんだなぁ。


“梅村総一郎”って名前の中のどれか一文字でも目に入ると、自然と目が吸い寄せられる、っていうのはきっとずっと続くんだろうな。




たくさんの思い出をありがとう、UMEさん。








今日、告別式の始まる時刻、私は歌舞伎座にいました。
いつもは一人で行くんだけど、今日は元会社の人と。
私が声を掛けて今日にセッティングしたので、予定を覆す訳にもいかないし。
13日が友引だったし、土曜日なら式に来られる人も多いから、という配慮もあって今日の告別式になったんだと思うけど、こういう巡り合わせになったのは「来んな!」ということだったのかなぁ、とか思ったり。




『鎌倉三代記』の幕が開いて、最初に登場したのは橋之助さん。
花道七三に立った姿が本当に綺麗で。
UMEさんと一つ違いなんだよね、なんて不意に頭に浮かんで…そこから先は、しばらく出てくる方出てくる方の年を思っては、どなたにも失礼なことと思いながらも、とめどなく考えてしまって。


どうしてこの歳まで生きられなかったんだろう、と。
どこに違いがあったんだろう、と。




幕間を挟んで、『紅葉狩』は落ち着いて観ていられたのだけど。
半ば過ぎ、すっぽんからせり上がってきた勘太郎くんの表情が、本当に息が止まるくらい穏やかで神々しくて。
それを見たらなんだかもう堪らなくなって…山神の踊りは涙を流さないように堪えるのに必死でした。
踊り自体素晴らしいものだったから、それに感激して涙が、というのは十二分にアリだと思うけど。




目の前で展開する素晴らしい舞台を拝見するにつけ
「命って何だろう」
「生きるって?」
そんな言葉がフラッシュバックし続けた日でした。


17日昼間、mixiで告別式でのNORIさんの言葉をupしてくださっていた方の日記より一部抜粋・追記。
更に今、hide→HIDE修正。うっかりにも程がある…。


*1:お気に入りはカルーアミルクでしたねぇ。

*2:そんな光景が展開されると、座敷の隅で笑いながらも怯えておりました(笑)。まぁ所謂“玉砕”という展開に遭遇することはありませんでしたけど、幸か不幸か<え?