インタビュー

歌舞伎:219年ぶりに「小町村芝居正月」 国立劇場で復活上演
◇ニヒルな悪を演じてみたい−−菊五郎
◇正月らしく派手な幕切れに−−松緑
国立劇場の正月公演で、初世桜田治助(じすけ)作「小町村芝居正月(こまちむらしばいのしょうがつ)」が尾上菊五郎らにより、初演以来219年ぶりに復活上演されている。補綴(ほてつ)は国立劇場文芸課。
平安時代前期の惟喬(これたか)、惟仁(これひと)両親王皇位を巡る争いに題材を取った作品。大伴黒主(くろぬし)、小野小町深草少将らが登場する。
黒主(菊五郎)は一味の紀名虎(きのなとら)(尾上松緑(しょうろく))らと天下を狙う。それを阻止しようとするのが深草少将(菊五郎)と恋人の小町姫(中村時蔵)。2人は黒主一味に奪われた剣を探すために「けだもの店(獣肉店)」の主人夫婦になりすまし、少将を慕うキツネ(尾上菊之助)も女性に化けて店を訪れる。大詰(おおずめ)の京都・神泉苑では、即位しようとした黒主を「暫(しばらく)」の趣向で、孔雀(くじゃく)三郎(松緑)が止める。
  〜後略〜
毎日新聞 2008年1月10日 東京夕刊

写真は『小町村芝居正月』の大詰の舞台、京都・神泉苑を訪れた菊之助時蔵菊五郎松緑


毎年のことですけど、国立の新年の復活狂言は本当に面白そうですよねぇ。
未だに行ったことが無いので、毎年「来年こそは」と思いっきり鬼に笑われそうなことを思うのですけど…。