2008年9月まとめ



 7日 新秋九月大歌舞伎(新橋演舞場
     昼の部 『義賢最期/竹生島遊覧/実盛物語』 『枕獅子』:3階2列上手側
    秀山祭九月大歌舞伎(歌舞伎座
     夜の部 『盛綱陣屋』 『鳥羽絵』 『河内山』:3階10列上手側
23日 秀山祭九月大歌舞伎(歌舞伎座
     昼の部 『竜馬がゆく・風雲篇』 『逆櫓』 『日本振袖始』:3階10列下手端
    新秋九月大歌舞伎(新橋演舞場
     夜の部 『加賀美山旧錦絵』 『かさね』:3階2列上手側


《今月のいちばん》
『盛綱陣屋』
次点:『実盛物語』


7日の観劇の感想は既にさくっと書いたので、*123日の分も書き留めておこうかと。

秀山祭九月大歌舞伎・昼の部

竜馬がゆく
お友達の話やあちこちのblogで拝見していましたが、亀治郎丈のおりょうがGJ(笑)。ただ『高田馬場』の時と同じく、声が大分苦しそうに感じたのが惜しいな…と。あと、来年が楽しみなような終わり方なのが良かったですねー。…来年、続きやるよね?(笑) てゆーか来年と言わずもっと早くやって欲しいんですけど〜。
『逆櫓』
舟に絡んだ話と言い、武将が身をやつしているというところと言い、『渡海屋/大物裏』に似てるな、とか思いながら拝見。
しかしコンディション悪く薬を飲んでいたせいか、わーい芝雀さん出てきたー、と喜んだのも束の間、猛烈な眠気に襲われ爆睡(泣)。気付いたら松右衛門がもう樋口になってました…いつの間に顔変わったのか…。
立ち回りの勇壮さも素晴らしかったですし、*2松右衛門の身顕しも見られなかったことですし(苦笑)、また観たい!と思った一幕。
『日本振袖始』
稲田姫福助丈が大変そうだな…と思いつつ拝見(苦笑)。だって普通のお芝居の場合、倒れたり死んだりする時って大体物陰とかに一度捌けて次に出てくるまで裏で待ち、っていうことが多いじゃないですか。でも今回の稲田姫は村人に当て身食らわされて倒れてからずーっとそのまま。あんまり無いですよねあんなの。
蛇体になって大蛇の分身が出てきての立ち回りは、同じような拵えの『鬼揃紅葉狩』とはまた違った面白さで満足。

新秋九月大歌舞伎・夜の部

『加賀美山旧錦絵』
昨日も書きましたけど…とにかく海老蔵丈の岩藤が色っぽかった、という感想に尽きてしまいます(苦笑)。拝見する前は本当に今まで拝見した岩藤のように、もっと言うと海老蔵丈だからこそ“怖い”とかいう感じが先行しているものだとばかり思っていたので。思いの外、他の方と比べて大きく見えなかったのも不思議。まぁこれは体を絞られたり背を殺したり、という努力があってのことだと思いますが。強く出るところで「それ押戻じゃね?」(笑)とか思わず突っ込んでしまうようなところも何回かありましたが、バランス良い岩藤だったのではないかと思います。
時蔵丈の尾上も良かったですし、歌舞伎座昼のおりょうに続いてこちらでも亀治郎丈大活躍のお初がGJ(笑)。
『かさね』
どうしても福助丈の与右衛門がまた観たいー、と思ってしまいますよ…(苦笑)。
というのはともかく、もうこのコンビは所謂“手堅い域”に入りつつあるのでは、と思いながら拝見。話の筋としては“打ち出しにもってこい”なんてものじゃ無いのだけど、結構スッキリとした気持ちで小屋を後に出来る、というのはやはりこのお二人ならでは、だからなのでしょうかね。

*1:なんだか - くだま記

*2:京純、京由両丈の京ジャニ((笑)。一部マニア(笑)の間では京屋さんの他の若手のお弟子さんを含めてこう呼ばれているらしい…)コンビがいらっしゃって、わくわく度更に倍。樋口と対等に絡んでいたのは多分京純丈だったはず。