劇評

歌舞伎:染模様恩愛御書 細川の血達磨(日生劇場
◇恋情の一途さ出した染五郎
男性同士の愛とあだ討ちの顛末(てんまつ)を描く。三世河竹新七作、今井豊茂脚本、奈河彰輔演出。2006年に大阪で復活上演された作品で、東京では初上演。
武士の大川友右衛門(染五郎)は、一目ぼれした細川家の小姓の印南数馬(愛之助)に近づこうと、細川家に中間奉公する。友右衛門は数馬への思いを遂げ、父の敵を探す数馬と義兄弟の契りを結ぶ。だが、2人の秘密は腰元のあざみ(春猿)に知られる。
舞台装置を最小限に抑えた構成舞台で、テンポよく話が展開する。前半では武士の身分を捨ててまで数馬に近づこうとする友右衛門のなりふり構わぬ恋情が描かれる。
  〜後略〜
毎日新聞 2010年3月17日 東京夕刊

写真は友右衛門(染五郎)と数馬(愛之助)。*1


twitterで拝見している限りではありますが、御覧になられた皆さんの評判はかなり高いです。*2
前回の大阪公演から更に練られて、所謂BL的な雰囲気はあまり無くなっているとか。
今月は歌舞伎座さよなら公演に加えて国立劇場でも歌舞伎が上演されているため、なかなか時間を取ることが難しいかと思いますが、一見の価値は十分にあるかと思います。


参考記事

*1:血の約束を交わしている場と思われます。

*2:ちなみに『染模様公式ツイッター』なるアカウントがあります。→http://twitter.com/hanagatakabuki はっちゃけてて面白いです(笑)。