えぇとー(笑)



今月の祝い幕。あちこちでupされ尽くしているので今更ですが。相変わらずヘボいし。でも私の席からはこんなもんの見え具合だったですよ。
本当は今日、パソは立ち上げず、おとなしく寝るつもりだったんですけど(苦笑)。*1
仕事のメールも届いたし、何せ帰りに携帯で“はてなアンテナ - 歌舞伎系Blogs::Antenna”アクセスしてみたら、芝えびさんのところに帰りに送信した文章がupされていたので
「これはきちんと説明しておかねばならない。」
と思いまして(笑)。
今また“はてなアンテナ - 歌舞伎系Blogs::Antenna”覗いてみたら、NAOさん他upされている方がいらっしゃったので、ほとんど必要性無くなってますが(失笑)<しかも私の文章。アテにならない…。


で。

ですが。
先ほどのエントリーに書いたように、まずは宿屋の場。
辰次が仇討ちをしようとしている“天下の英傑”(笑)なのだ、という話がどっと広まって、誰も彼もが大騒ぎ、しかも同じ宿屋にその相手が! ということで皆が俄然盛り上がり、こりゃヤバイってんで皆が一旦引いた後、辰次が宿屋からトンズラしようとした時(…で筋合ってるよね?(爆))。
宿屋の下からの出入口(?)から出てきた娘が一人。
「あれ、こんなところで娘なんて出てきたっけ?」
と思ったら、それが『鷺娘』の紅の着物を着た玉三郎だったのですー!
もう場内は拍手喝采状態だったので(私ももう大拍手(笑))、何か言っていたようだったのですが三階Bの私には聞き取れず(苦笑)。帰りにお会いしたasariさんによりますと、どうも『鰯賣』の台詞を言っていたらしいです。「共に白髪の生えるまで。」とか何とか。
ちなみにこの場で玉さんが出てくることは全く予定に無かったようで(後に、最後の方は決まっていたとおっしゃっていましたが、勘三郎丈)本気でびっくりした辰次は引いてました(笑)。およし・おみね姉妹に負けないくらいの勢いですがってましたが、玉さん(爆)。*2
時間にしたら一、二分の出来事だったと思うんですが。いやもうびっくりでしたわ。てかある種感動すらしました、はい。*3


で〜、
> 更に最後に…。
というのは。
物語の最後、辰次は結局平井兄弟に討たれてしまい、ただ一人残った舞台の上から真紅の紅葉が一葉、ひらひらと舞い降りてきて胸に落ちて幕、となりますが。
通常通りそれでひとまず幕になったんですが、やはり(?)千穐楽、場内は熱い拍手に包まれ、カーテンコールに。
そこで再び幕が開いたところ、倒れている辰次の向こう側(舞台奥側)に何やらもう一人倒れている人影が。
「えーーーーーー!」
『鷺娘』の最後の、ぶっかえって鷺の姿の衣装の玉さんがーっっっ!*4
“彼女”はゆっくりと起き上がり、優しく辰次を揺り動かして再び目覚めさせ、共に“常世の国”へ旅立つべく手に手を取り合うのでした。
…という感じでした。
常々「“野田歌舞伎”って後味悪いー。」と言っているワタクシですが、今日のこの演出には泣かされましたねぇ。これでやっと物語が完結した、という感じすらしました。って言うと野田氏に失礼ですか?(滝汗) いやだってなんかこれでようやく“救われた”って感じがしたので。
まぁあの、辰次みたいにわーわー言うだけ言って逃げ回っているようなヤツには縁が無いんじゃないかという気がしないでもありませんが(汗)。多分、遠い昔、松本零士の漫画でだったと思うんですが、*5北欧神話を元にした話の中に“ヴァルハラ”というものが出てきまして。曰く、戦い抜いて傷付き命を落とした戦士がヴァルキューレに導かれて辿り着く場所とのことで。
「辰次も鷺娘に導かれて“ヴァルハラ”に行くことが出来たんだろうか。」
とか思った次第で。
…しかし最後の辰次の様子を思い出してみると、彼も十分彼の地へ行く資格はありそうですね…。*6 *7


更に、ついでと言っては大変失礼ですが、早めに明記しておかねばということで。
昼の部『芝居前』にて具合を悪くされた千弥丈ですが。『研辰』には無事に御出演されていたようです。“ようです”って…すみません、私には確認出来なくて、NAOさんに聞きました(滝汗)。群集の場などでは逆に出を控えてらした、とのことです。


その他、“歌舞伎モバイル”にて奥方は今回控えて演技されている、とおっしゃっていた福助丈…「はい〜?」と突っ込み入れたくなるような“当社比250%増(笑)”だったご様子などは、また改めまして。

*1:睡眠時間3時間くらいだったので…。もそもそやってたら4:00まわっちゃったのよ(汗)。

*2:だがしかし実は私、出てきてしばらくの間どなたか判別出来ず、「七之助くん?」と思ってました(汗)。いやだって七之助くん、あの演目ではほとんど出番無いからさ、最後に花を持たせたのかな、とか思って…。

*3:去年末の『桃太郎』に楽日くらいは出られないだろうか、などと思っていたりしてまして。何と言うか…“あのテ”のものに玉三郎丈が出られた、ということがことのほか嬉しく、また一種有難いというような感覚に襲われたのでした。

*4:娘の衣装もわざわざ着替えたということですが、それからまた更に最後の衣装に…。

*5:銀河鉄道999』だった気がする。嗚呼歳が(失笑)。

*6:でも今改めて調べてみましたら、ヴァルハラとは“安住の地”ではないようで(苦笑)。ここらへんの誤解は、前出の漫画と、あと高河ゆん作『アーシアン』のイメージアルバム『アーシアン』に収録されている『ヴァルハラ』という曲に由来していると思われます…。『アーシアン』の作中に出てくる“ヴァルハラ”という言葉及び短編の影響も大かと。

*7:で、逆に。帰りにお茶していた時にasariさんに入ったメールによりますと、送信された方は「鷺娘は最後に地獄に落ちるんだから、辰次を道連れにしたんじゃないのー。」と書かれてきたとのことで。「そんなー(泣)。」って思いましたけどね…上手い(爆)。