世界無形文化遺産確定


歌舞伎が「傑作」入り 世界無形文化遺産
【パリ25日共同】国連教育科学文化機関(ユネスコ)は25日、伝統芸能や民俗儀礼など世界の貴重な無形文化遺産の保護を奨励する3回目の「人類の口承および無形遺産に関する傑作(世界無形文化遺産)の宣言」を発表、日本政府が推薦した歌舞伎が「傑作」に選ばれた。
日本からは2001年に能楽、03年に人形浄瑠璃文楽が選ばれており、今回の歌舞伎が3件目。日本の文化を代表する古典芸能として国際的に認められたことを意味し、日本政府は保護育成の責務を負うことになる。
選考委員会は日本を含む世界各地の文化人類学者や舞台芸術家ら18人で構成。21日から24日まで、75カ国が推薦した64候補について、芸術性や保護の必要度、国や文化圏を代表しているかどうかについて審査した。

先日エントリーした話題の続報。
もう皆さん昨夜の時点でupされていますが…(汗)。
ともあれ決まった、ということで何よりと言うかめでたいと言うか。
上記にありますが

日本政府は保護育成の責務を負うことになる。

というのがどんな形となるのか、という興味があったりします。
と言うのも、たまたま今日『http://filt.jp/pc/index2.html』を手に入れまして。今号のテーマが“つくって感動、こわして快感”というもので、“伝統をこわすこと、つくること。”というページに市川右近丈のインタビューが載っていたのですが、1986年に初めてスーパー歌舞伎を演じた時のことをお話されていまして

当時、今のような消費税制ではなかったので、歌舞伎をはじめすべての伝統芸能は、上演する際の入場税を国から免除されていた

というくだりがあり。*1
…保護育成の責務でもって、また入場税免除とかになって観劇する側にも還元されないかなぁ、とか思ったりしまして…<発想貧しすぎ(涙)。*2
まぁ歌舞伎座の建て替えの一連の流れの中などで、国が“よきに計らって”くれればいいかな、ってところでしょうかね、取り敢えずは(笑)。

*1:斬新さ故にスーパー歌舞伎が歌舞伎として認められず、国からの免除を受けられないかもしれないという危惧があった、というお話の中での発言でした。

*2:既に選定されている能や文楽にそういう還元は無かろうよ…。