『女と影』サイト更新&ワタクシゴト



もうすぐ公演本番だというのに近日公開のままになっているのが密かに気になっていた“特集”内の“制作レポート”、夕方覗いた時には何も動きが無かったのに、先ほど見てみたら一気にvol.2までupされていました。
単純に福助丈の写真が載っているvol.1の方が癒されますが(笑)*1“小屋入り”とタイトル打たれているvol.2も面白いですね。
既に通常の歌舞伎舞踊などの概念を突き破っているように見受けられる舞台装置*2に、どんな作品になるのか楽しみが増します。
…そう、この公演を楽しみに仕事頑張るデスよ。残念ながら“予習”は間に合わず、そのまま“復習”になりそうですが。


てかまぁあんまり“予習”というものでも無いかと…。一応飛ばしてとっくに今回の公演に関連するところは読んじゃいましたからね。
慶ちゃん福助と呼ばれ、若くして才能を惜しまれつつも亡くなられたという当代福助丈のお祖父さまである五世福助丈の生涯が書かれた『ある女形の一生』、半年ほど前でしょうか、ネットの古本屋で存在を知りまして。たまたま私が見付けたものは状態があまり良くないものだったので、高価では無かったのですが、きっかけが掴めぬまま購入を見送ってしまっていまして。*3今回の『女と影』再演を機にようやく購入。
しかし、難しいというような類のものではないのですが、とにかく濃密な内容に軽々しく読み進めるということが出来ず、まだ全体の1/6くらいしか読めていないのです…。
ただ、前述の通り、読み飛ばして『女と影』初演時の様子が書かれた箇所は読みました。
それによると、今回の公演に際してのインタビューで当代福助丈も触れていますが、とにかく“外国人の視点から見た日本”という概念がネックだったようで。観客はおろか、演じられた御当人方もこの概念を消化し切ることが出来なかった、というような記述がありました。
今回、八十年以上の時を経ての再演となり、世の中は初演時と全く異なって西欧化しているとは言え、こういった民族的なものに根差した部分から見られた“日本というもの”を日本人の私達が見る、という構図は、インタビューでこれもとても分かり易い説明として引き合いに出されている『キル・ビル』を見るようなものなのでしょう。
しかし今回は、福助丈を始めとしたスタッフの皆様が、この“西欧から見た日本”を更に“日本人の目から見たもの”にされているご様子。
この概念の行き来を“合わせ鏡”のようだと感じている今日この頃。果たしてこの合わせ鏡の奥から出てくるのは、通説通りの悪魔なのか、それとも全く違うものなのか。何にせよ、しっかり捕まえて参りましょう。

*1:現在、大量にあり尚且つ一向に進まない仕事。不明点を問い合わせすると対処法が二転三転、やることがどんどん増えていくんですが…。担当者の丸投げ状態にうんざりです。しかし逆の立場だったらと思うと、明らかに自分では出来ないとも思うので仕方ないかと。ともあれかなり精神的に磨り減り状態なので、こんなちっこい写真でも嬉しかったりする訳ですよ(苦笑)。ジーンズがオサレにクラッシュしてるのかしらとか、もう目を皿のようにしてみたりしてます(失笑)。…精神的に“磨り減ってる”んじゃなくて、単に“壊れている”だけなんじゃ、と疑われる向きもあるかと思いますが、それは多分正解ですね。

*2:写真を見る限りでは三層に見えますが。

*3:送料かかるから何か他に一緒に買うようなものが出てこないかなー、とか色々考えちゃったりしてね。