これが『決闘! 高田馬場』への第一歩?



昨日のエントリーの脚注に“来月の『和樂』の特集が仁左衛門丈”と打って、より一層碇知盛への慕情(?)が募ったワタクシ。
手持ちの舞台写真を再確認してみましたが…何故買ってないのだ私(涙)。*1画像検索をかけてみるも、仁左さんの知盛の写真は無く。*2
そこで
「仁左さんじゃないけど、碇知盛の写真ならアレも良かったからな…。」
と探すことしばし。
出してきたのがこの本。

多分これって、かなり昔に買ったぴあの別冊本(『歌舞伎ワンダーランド―スッピンの物語が心にしみる (ぴあMOOK)』ではなく、15年くらい前に出たもの。はまぞうでデータが出なかった…とっくに絶版だからだろうな)、『俺が噂の左団次だ』、『ハローキティの歌舞伎に行こう!』(笑)の次くらいに買った歌舞伎の本だったと思うんですが。
この中に、この本の撮影だけのために染五郎丈が碇知盛の拵えをした、という写真が載ってまして。これが撮影だけのためとは勿体無いなー、というようなものなので、結構満足しました(笑)<なんか本質が激しくズレている気もしますが(苦笑)。*3
で、まずこの写真のところだけ見たのですが、久々に手に取ったものだし、と中をぱらぱらと読み返してみたのですけれど。
この中に、今見るとちょっとびっくりするような文章がありました。

僕の将来の目標は、芝居小屋も含めて、歌舞伎を作ること。その芝居専用の空間を作って新しい歌舞伎を作りたい。僕の考える新しい歌舞伎は、たとえばコギャルの会話に歌舞伎が出てくるようにしたい。渋谷の街角にしゃがんで「『暫』がさぁ〜」とか「『助六』が格好よくてさぁ〜」なんていうコギャルの会話を聞いてみたい。何より、彼女たちは一番感覚的だからだ。

(p20より引用)

一番最初に『決闘! 高田馬場』の上演が決まって、webにupされた仮チラシみたいなものにどどっと書かれていたキャッチコピーみたいなものの中に、こんなような言葉があったような。で、今、パルコ劇場のページや手持ちのチラシを見たんですが、そういうものは無かったんですけど(汗)。
で〜、保存しておいたファイルチェックしてみたら、ありました(笑)。
曰く

ガングロ、コギャルを掻き分けて、渋谷の街を颯爽と

…これって意味全然逆じゃね?(爆)
でもとにかく、この本が出た時より前から染五郎丈は“渋谷で歌舞伎”というようなビジョンが朧気ながらあったように感じられるのですが。
あ、前述の保存しておいたファイル内チラシにこんなコピーも。

三谷幸喜市川染五郎、構想8年、念願の歌舞伎作品。

この“構想”に“渋谷”という地があったかどうかは全くわかりませんが、丁度今日、ようやくCNから切符も届いたことですし、“新しい歌舞伎”、益々楽しみが増しました。*4 *5

*1:辛うじて左團次丈の弁慶との絡みの写真が1枚だけありましたが。

*2:『演劇界』の表紙写真がありましたが、これは戦い前のものなので私の求めているものとは違う。てかこの号私持ってるんだよね…グラビアの写真がビンゴなのかしら、もしかして<覚えてない(汗)。

*3:しかしこの本出たのが2000年の1月なんですが、この後今まで未だに知盛やってないですよね、染五郎丈。まだちょっと線が細いかも知れませんが、是非実現してもらいたいですねぇ。

*4:そして現在パルコ劇場のページにupされているMOVIEを観返してみたら、前述の二つのコピー、中に見て取ることが出来ることに気付きました。前者は2本目の最後に映るチラシの中でしかわかりませんが、後者は1本目にしっかりテロップで入ってますね。

*5:以下超個人的な話。このMOVIE再生、クリックしたらウイルスセキュリティの機能の一つがエラーで落ちました…。先日悩んでいたエラーと同じ。QuickTimeイカンのか! スタートアップ外した中にQuickTimeの常駐あったもんなー!! おのれ…ってこの怒りはappleにぶつけるべきなのか、はたまたソースネクストに対してなのだろうかちと悩む(苦笑)。