劇評

歌舞伎:四月大歌舞伎(歌舞伎座) 梅玉の清潔さと福助のかれんさ
六世歌右衛門五年祭にゆかりの狂言がそろった。昼の最初が北條秀司作「狐(きつね)と笛吹き」。笛の名手、春方(梅玉)と亡き妻に化けた狐のともね(福助)の恋。夢物語を成立させたのは、梅玉の清潔さと福助のかれんさ。人と契れば、死ぬと教えられたともねが、怖さにおびえながら、春方への思いにまどう。細やかな感情を福助が巧みに表現した。梅玉の、自らも死を決意しての花道の入りが、美しく切ない。
  〜後略〜

毎日新聞 2006年4月17日 東京夕刊》

今日はサイトへのデータupも早く、更にアンテナへの反映もとても早かったので、珍しく新聞より先にwebでの記事を見たのですが。
実際に新聞開いて見て
「うをっ!」
と声を出してしまいました。
だって写真が…『沓手鳥孤城落月』あたりを使ってるものだとばかり思っていたのに、いきなり『狐と笛吹き』の梅玉丈と福助丈なんですもんー。
サブタイトル見れば察しがつくだろ、と反省も含めつつ、今になって自ら突っ込んでみたりしておりますが(苦笑)。


ワタクシ夜の部を拝見するのは今週末なのですが、さて、どうなることでしょう。
本当に今月の昼の部に関しては賛否両論、しかも両極端な御意見を目にすることが多いのですが。未だ*1up出来ていない昼の部感想文ですが、なんだかんだ思うこと多くても結局終わってみれば
「濃かった…。」
という印象を私は持ちましたので。
どっちがどうとか何とか言うのは、野暮と言うか無意味な話なのですけど。
果たして夜の部は如何に、といったところです。*2

*1:最早“未だ”なのかどうか…。

*2:『伊勢音頭』は既に幕見で拝見してますけどね。夜を通しで、となるとどんな塩梅になるのかなと。