三響會

記者が選ぶ今週はコレ!・シアター:3兄弟の「三響会特別公演」
能楽師、葛野(かどの)流大鼓方の亀井広忠=写真中央、歌舞伎囃子(はやし)方の田中傳左衛門=同右、田中傳次郎の3兄弟が自主公演「三響会特別公演」を27日午後2時と同6時の2回、東京・新橋演舞場で開催する。*1
父は葛野流大鼓方の亀井忠雄、母は歌舞伎囃子方の田中佐太郎。「三響会」は恵まれた環境に生まれ、能と歌舞伎の両方を熟知する3人が、それぞれの良さを知ってもらおうと始めた。
今回は「伝説と伝承」を副題に「囃子競演」(広忠、傳左衛門、傳次郎、林英哲)、「藤娘」(中村七之助)、歌舞伎「安達原」(市川段四郎市川亀治郎中村梅枝)、能「安達原」(観世喜正<昼>、片山清司<夜>、野村萬斎)が上演される。
伝説となっている人物を招き、「若手が伝承していく」のが企画の狙い。大太鼓で活躍する林英哲や舞踊「黒塚」で「安達原」の世界をよく知る段四郎を伝説、3人を含めた若手出演者を伝承の立場と位置づけている。
問い合わせは新橋演舞場(03・3541・2600)。【小玉祥子
毎日新聞 2006年10月23日 東京夕刊

いよいよ今週末になった三響會。*2
段四郎丈が“伝説”側の方ということですが、普段よく拝見している方なので、改めてこう言われると「えっ?」という感じなのですが。“有り難味”という言い方も何か変というか、必要以上に堅苦しい言葉になりますけれど、確かにそうだよね、と。
亀治郎さんも七之助くんも久しぶり〜。」
と、すっかりミーハー気分でいたのですが、改まった気分で拝見出来る気がします。

*1:この写真の説明、おかしいな、と思って紙面を確かめてみましたら、やはり傳次郎丈が左、というキャプションがwebでは入っていません。残りが傳次郎丈、ということで省かれているようなのですが…。

*2:能の昼の部と夜の部、演者が異なっているのにこの記事を見るまで気付きませんでした。実際に拝見しても、根本的にどんな方なのか存じ上げないので、違いが分からないのは確実なのですが…。