インタビュー

ひと:坂田藤十郎さん=喜寿を記念して「娘道成寺」を踊る
京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)」を、東京・歌舞伎座の「三月大歌舞伎」夜の部で踊る。「安珍清姫(あんちんきよひめ)伝説」を題材にした能から歌舞伎に入った女形舞踊屈指の大曲だ。「喜寿記念」の副題付き。今年の大みそかで77歳になる。
「役者は年齢を意識しないものなので、はっきりと書かれるのは恥ずかしい気がしますが、この年で本興行で踊った方はいらっしゃらないそうです」
05年には三代目中村鴈治郎(がんじろう)から関西歌舞伎の大名跡坂田藤十郎を襲名し、各地で襲名興行を行った。座右の銘とする「一生青春」そのものの若さ、元気さを舞台で見せ続けている。
  〜後略〜
毎日新聞 2008年2月19日 0時07分

歌舞伎モバイルの記事によりますと、『道成寺』を出すにあたりサブタイトルを付けたいというお話があり、“喜寿記念”では?と言われて「どなたが喜寿?」と問い返したという藤十郎丈。喜寿記念あっての上演だと思っていましたので、これはちょっと意外なお話でした。
確か勘三郎丈の襲名時に出て以来、比較的よくかかるようになった押戻し、今回は團十郎丈がお務めになられて江戸・上方の大名跡が江戸・東京で史上初の共演。華やかな舞台が楽しみです。


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