『義経千本桜・忠信編』

more楽:歌舞伎の「義経千本桜」 人とキツネの演じ分け
歌舞伎の「義経千本桜」が東京・国立劇場で上演されている。東京・歌舞伎座でも近く上演がスタート。両劇場とも長い作品の中から、武将の佐藤忠信に化けたキツネが活躍する「狐(きつね)忠信」のくだりに焦点をあてている。【小玉祥子
「千本桜」は「仮名手本忠臣蔵」「菅原伝授手習鑑」とともに、人形浄瑠璃から歌舞伎に入った3大名作に数えられる人気演目。兄の源頼朝にうとまれた義経の逃避行が、平家の滅亡とからめて描かれる。
「船宿の主となって義経の命を狙う平知盛」「平維盛を助けようとする吉野のすし屋の息子・権太」「義経の家来の忠信に化けたキツネの忠信」が主要人物。この3役を演じることは、多くの立ち役の目標でもある。
歌舞伎座の昼の部では、義経の恋人・静御前の危機を佐藤忠信(実は狐忠信)が救う「鳥居前」▽狐忠信と静御前義経を訪ねて旅をする舞踊「吉野山」▽義経がかくまわれる館で狐忠信が活躍する「川連法眼館(かわつらほうげんやかた)」が上演される。本物の忠信と狐忠信の2役を市川海老蔵さんが演じる。
国立劇場では「歌舞伎鑑賞教室」での「河連法眼館」のみの上演。本物とキツネの忠信の2役を、初役で中村歌昇さんが演じる。芝居の前に解説「歌舞伎のみかた」がつく。
  〜後略〜
毎日新聞 2008年7月5日 東京朝刊

写真は『四の切』より海老蔵歌昇


最近同時期に同演目を同時上演というパターンが多いですよねー。去年の10月の『俊寛』とか。
今月も歌舞伎座国立劇場で『四の切』を上演ということからか、この記事が書かれた模様。
略してしまいましたが、歌昇丈のコメントも入っています。
予習・復習におススメの記事です。