大銀座落語祭ファイナル

大銀座落語祭:最後の開催、過去最高5万5000人動員 来年10月には宮崎で
落語界の活性化と東西交流の促進を目指し、毎年7月に東京・銀座で開かれてきた「大銀座落語祭」が、「当初の目的を達成した」として終了した。5回目の今年(17〜21日)は、林家正蔵桂小米朝、林家いっ平が新橋演舞場で「勧進帳」を披露するなどして、過去最高の5万5000人(主催者発表)を動員した。
この落語祭は、春風亭小朝笑福亭鶴瓶正蔵立川志の輔春風亭昇太柳家花緑の「六人の会」が立ち上げたもので、04年から開催。会の発足(03年)前には桂枝雀古今亭志ん朝柳家小さん(五代目)と大看板が次々に世を去り、落語界に危機感が高まっていた。
落語祭は多彩なプログラム、安価な入場料設定などで、落語に縁遠かった人々も呼び寄せた。また、上方勢の大挙出演は、彼らに自信をもたらしただけでなく、東京勢への刺激にもなった。
今後の展開としては、来年10月に宮崎県で「宮崎大落語祭」を開催する。小朝は「前々から落語祭を地方で開催したいと思っていた」。【油井雅和】
毎日新聞 2008年7月28日 東京夕刊

写真は最終日の『鹿芝居・勧進帳』より弁慶(正蔵)、富樫(小米朝)。


最終日直後の新聞記事で見掛けていましたが、上記記事にもある通り来年は東国原知事の要請を受けて宮崎で落語祭を開催するとのこと。
新しい形がまた根付くことに期待。