予習・復習
野田版歌舞伎
- 作者: 野田秀樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/08/01
- メディア: 単行本
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『研辰』はDVDも視ましたし生でもシネマ歌舞伎でも拝見していますし、『鼠小僧』は生とシネマ歌舞伎で拝見。『愛陀姫』も初日に拝見していますが。
今までも泉鏡花の作品など戯曲形式のものはいくつか読んでいますが、上演された際には色々とアレンジが加えられていたりもしますので、必ずしも戯曲と“同じ”ではありませんでした。
それが今回はほぼ“同じ”ということで。
それでも記憶違いや、収録されているシナリオが上演前のもので、上演にあたって改訂されているところがあるとのことなので本当に拝見したものと違っているというのもあるかと思いますが、文字情報として頭に入るとまた違うんですよね。
特に野田さんお得意の言葉遊びは、耳で聞いたのと読むのとでは受ける印象が変わったり、気付かなかったところが文字で表されていることでわかったり。
『愛陀姫』を読んでから観に行かれるのは…人それぞれなんでどうかと思いますが、私自身は読まずに行って舞台が初見の方が良いな、と思いました。変な先入観とか持って観ると損、と思ってますのでいつも。*1まぁいずれにしてもあと2日で千穐楽なので、あまり“読んでから観る”という方はもうそうはいらっしゃらないと思いますけど(苦笑)。
この夏の思い出も兼ねておススメの1冊です(笑)。*2
【参考】
- 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
- 発売日: 2004/07/23
- メディア: DVD
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*1:でも最低限のあらすじの知識は必要ですけどね…。
*2:難点と言うかこれは慣例でどうしようもないものなのかも知れませんし、読む人によっては結構どうでもいいことかとも思いますが。配役に幹部さんクラスの方しかお名前載ってないのがどうもな、と。かなり台詞があるお役で、これどなただったかしら、って確認してみたら役者さんの名前が載ってなかった(=役名も一覧に無い)というのがちょこちょこあって。野田さんて脇の人も活かす演出だから、こんな風に従来通りの幹部さんだけ挙げた形じゃ片手落ちなところがあると思うんだけど(串田さんもね)。シネマ歌舞伎のページに載っている配役と同じ書き方みたいだから、本当にこれは“こういうもの”なんでしょうがね…。