インタビュー

平成中村座仁左衛門忠臣蔵3役 東京・浅草寺境内で
江戸時代の芝居小屋の雰囲気を再現したと話題を呼んだ平成中村座が、5年ぶりに東京・浅草の浅草寺境内にお目見えし、「仮名手本忠臣蔵」を上演中。片岡仁左衛門が初加入し、大星由良之助など3役を演じている。
「小屋の写真を見て『あの空間でやりたい』と思った。楽しみはお客様と近いことです」と仁左衛門。プログラムはA、B、C、Dの4種。仁左衛門はA、Bで由良之助、Cで加古川本蔵、Dで不破数右衛門をつとめる。
Aが発端となる「大序」から「四段目」の「城明け渡し」まで。Bが「五段目」からあだ討ち成就の「十一段目」まで。Cは加古川家の悲劇に力点を置き、「大序」から「九段目(山科閑居)」まで。Dは若手主体の公演。
Cは仁左衛門の提案による。「塩冶判官と由良之助は常にお客様の頭の中に出てくる重い役ですが、よく描かれているのは早野勘平と本蔵です。取り巻く人物たちに、はっきりとスポットをあててやりたかった」
歌舞伎ではまれな「二段目」を上演し「山科閑居」でクライマックスを迎える加古川、大星両家のいきさつが理解しやすくなる。「これまで以上にいろんなことを感じていただけるはずです」
  〜後略〜
毎日新聞 2008年10月8日 東京夕刊

4つのプログラムを最初に見た時、一番観てみたいな、と思ったのがCプロだったのですが。去年拝見して「これは好きかも」と思った『山科閑居』を仁左衛門丈で拝見出来るというのと、あまり歌舞伎ではかからない『二段目』が拝見出来るのが魅力に思えまして。仁左衛門丈のご提案だったのですね。
まだ拝見出来るには少し間があるのですが、この記事を拝見して益々楽しみになりました。