インタビュー

花形歌舞伎:11月新橋演舞場の「伽羅先代萩」 菊之助が政岡に初挑戦


◇戦後最年少の31歳で

尾上菊之助が11月の東京・新橋演舞場「花形歌舞伎」の「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」の通し上演で政岡に初挑戦する。菊之助は31歳で、初演年齢としては戦後最年少という。政岡は女形最高峰の役の一つだ。「今やれるとは思っていなかった。知れば知るほど役の重さが分かってきました」と話す。【小玉祥子


◇こらえた中に女の強さ、おなかで芝居したい
政岡は足利家の若君である鶴千代の乳母で、八汐(やしお)ら悪人たちから若君を守ろうと力を尽くしている。鶴千代毒殺の危機が迫ったとき、犠牲になったのは政岡の息子の千松であった。
菊之助は「政岡の身分は高くない。一歩下がった立場です。それでいながら若君を守るために体を張る。じっとこらえた中に女の強さがないといけません。おなかでお芝居をすることになります」と説明する。
祖父の尾上梅幸、父の尾上菊五郎も演じてきた役だが、坂東玉三郎に教わる。菊五郎玉三郎中村歌右衛門の教えを受けた。親子は教えずとも似るもの。「あえて違う指導者に」という父の考えからという。
  〜後略〜
毎日新聞 2008年10月29日 東京夕刊

写真は政岡(菊之助)のスチール写真。篠山紀信氏撮影。


またも「まだまだ。」と思っていたのに、いつの間にかもう明日は初日ですね。
先代萩』の出る夜の部は終盤に拝見する予定なので、個人的には“まだまだ”とも言えるのですけど。
私は全く知らなかったのですが、この菊之助丈の政岡のポスターがあるそうで。多分この記事の写真がそのポスターに使われているものだと思うのですが。それだけでなく『龍虎』のバージョンもあるとか。ということは『伊勢音頭』の貢のものとかありそうですね…。昼の部はもうすぐ拝見しに行くので、その時に見られるかしら。


そして今初めて気付きました。夜の部の開演が16:00だということに。
いやもう何てことでしょうね…いくら終盤に拝見とはいえ、危なすぎる私。