『うそうそ』



録画しておいて後で視るつもりだったのだけど、オンタイムで全編視てしまいましたー(笑)。
原作をまだ読んでない*1のがイタイところだな、と思ったのですけど…。
どうもね、色々と細かいところに突っ込み入れたがる性格なので、いちいちケチ付けちゃうのよね。
前作の時も思ったんだけど、全体のバランスがなんだか悪いなぁ、とか。*2
お比女がどう見てもマナカナに見えるー、とか(笑)。
扇雀さんはあんまり出番が無かったですねぇ…。と言うかなんか中途半端な位置にあるキャラクターに感じたんですが。原作もあんなんなんでしょうか?
原作も、と言えば早乙女太一くん。途中から旅役者になってたけど、あれも原作通りなの? それともドラマ化に際してのファンサービス?(笑)*3
演技はねぇ、だけど屏風のぞきの宮迫は前回に引き続き今回も良い味出しててお気に入りです(笑)。あと升毅さん、流石。素敵過ぎ(笑)。*4
あと気になったのは鬘の違和感。お粗末さと言っては言い過ぎかと思うけど…歌舞伎の鬘と比べちゃいけないとも思うけど…でも歌舞伎よりアップで視る人の目に入るのは間違いないのに粗いなぁ、と。やっぱり素材とか手のかけ方とか、ハッキリ言うと金額的なこととか、歌舞伎より劣るんでしょうか? 佐助の髪型が妙に横に広がってるのは前作から気になっていたのだけど、これはキャラクターに合わせたものなのかな、と今日視ていて思ったのだけど。ちょっと荒々しい感じに見えるかな、と。でもお比女ちゃんの後ろに下がって束ねてある髪がふと見えるとバサバサに乱れてることが多かったのがどうもね。歌舞伎だと綺麗に下がってるもんだよねぇ…と。*5旅役者の時はやっぱり粗いと言うか“いかにも鬘”な頭だったけど、鈴彦姫の時の太一くんの髪は綺麗だよなー、とか思ったり。被り物してることが多いからハッキリわかんないだけか、と思いながらも「もしかして自前?」とか(笑)。


と、まぁほとんどケチ付けてますが。
“感想を一言で”と言われたら、迷わず「面白かったー!」です(笑)。
難しい理屈抜きで楽しめて、尚かつほろりときたり考えさせられるところがあったり。
とても良いドラマでしたわー。

*1:未だに『おまけのこ しゃばけシリーズ4 (新潮文庫)』を読もう、と持ち歩いているものの1ページも読んでいないという状態…(苦笑)。

*2:率直に言って、演技力の差がバランスの悪さに出てるんだと思う。素の手越くんがどんな子なのかよく知らないので何とも言えないけど…“体の弱い若旦那”の役作りのベクトルがちょっと違うんじゃないかなぁと。でもこの“若旦那”ってキャラクター、簡単そうに思えてなかなか難しいんだな、というのは今年の團菊祭の『弁天』の海老蔵観てしみじみ感じたので仕方ないかな。あと若旦那じゃないけど、今月の『伊勢音頭』の貢みたいなつっころばしも(こっちも海老蔵観て、なのが何とも…)。元気のいい人(笑)が抑える演技をする、というのは方向性を見失うと本当に明後日のところに行っちまいますわね。

*3:本当に旅役者になるなら、まるで当て書きじゃん?って設定だなと。

*4:今、検索してオフィシャルブログ拝見したら写真が載ってて思い出したんだけど、背中の彫り物がチャチだったね…惜しい(ご本人のせいではないであろうだけに特に)。

*5:歌舞伎の場合はお客さんから見えにくいところに細工がしてあって、乱れないようにしてあったりもするけど。髪自体の素材が全然違う感じがしたのよね。