五月大歌舞伎



月曜に四月歌舞伎座がようやく発表されたと思ったら、もう五月演舞場が出ましたよー。
もっとも今月の歌舞伎座初日に既にポスターやチラシは出ていたとのことで、それを元にupされていた方の記事を拝見していたのですが。*1

新橋演舞場
五月大歌舞伎
平成21年5月2日(土)〜26日(火)

◆昼の部
一、祇園祭礼信仰記
  金閣寺(きんかくじ)
         松永大膳  吉右衛門
   此下東吉後に真柴久吉  染五郎
       狩野之介直信  福助
         慶寿院尼  吉之丞
        松永鬼藤太  錦之助
   十河軍平実は佐藤正清  歌六
           雪姫  芝雀

二、上 心猿(しんえん)
  下 近江のお兼(おうみのおかね)
     心猿/近江のお兼  福助

三、眠駱駝物語
  らくだ
     紙屑買久六  吉右衛門
     手斧目半次  歌昇
        馬吉  由次郎
     家主佐兵衛  歌六
   家主女房おいく  芝雀

◆夜の部

一、鬼平犯科帳(おにへいはんかちょう)
  狐火
    長谷川平蔵  吉右衛門
    密偵おまさ  芝雀
   狐火伜又太郎  錦之助
     同弟文吉  染五郎
     河合伝内  由次郎
    小房の粂八  歌昇
   瀬戸川の源七  歌六
    相模の彦十  段四郎

二、於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)
  お染の七役
   柳島妙見の場より
   向島道行の場まで
    油屋娘お染/丁稚久松/許嫁お光/後家貞昌
        奥女中竹川/芸者小糸/土手のお六  福助
                  鬼門の喜兵衛  染五郎
                  女猿曳きお作  高麗蔵
                   油屋多三郎  桂三
                    船頭長吉  錦之助
                  山家屋清兵衛  歌昇
                    百姓久作  段四郎

■料金(税込み)
    1等席 15,000円
    2等席  9,000円
    3階A席  5,000円
    3階B席  3,000円
  1階桟敷席 16,000円


金閣寺

芝雀丈の雪姫というのが楽しみですねー。
しっかり直信でご出演なので、雪姫は福助丈じゃないのー、という野暮はナシです(笑)。

心猿/近江のお兼

前述のように既に情報upされていた方の記事を拝見していて、この中幕の二つに対して福助丈の名前しかなかったのが不思議でした。『心猿』という演目が分からなかったので、去年の中幕*2のように全く違う方が踊られるものなのだろう、と思って。
しかしそういうことではなさそう…、ということでちょっと調べてみましたら、まさに、というようなものが。
  http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10001200998807010130096/
こちらのページを見ると、まさに今回と同じく二つが一緒になっています。
これによると正しい外題は『心猿の秋の月』なのでしょうか…? ちょっとハッキリしませんが。『心猿の秋の月』で調べてもヒットするのはこのページのみで、“舞踊 + 心猿”で調べるといくつかヒットするという状況ですので。
ついでに“心猿”って何なの? と調べてみましたら。

心の欲の制し難いことを、猿がわめき騒ぐのにたとえていう語。
三省堂提供「大辞林 第二版」より)

なんだかイメージしにくいですねぇ、こんな心の状況が長唄に乗って踊られるのって(苦笑)。

らくだ

ついこの間までシネマ歌舞伎も上映されていましたし、シネマ歌舞伎が現在東劇にて上映中ですし、*3個人的には2回もかぶりつきで拝見したので勘三郎三津五郎両丈の印象が大変に強いのですが。
吉右衛門丈の久六はどのようなものになるのでしょうか?
そして家主女房の芝ちゃんが頭から土間に落ちないことを祈りますよー<無いから(笑)。*4

鬼平犯科帳

今回、久栄は出ないのか…なんて思ったり。
次があるから無理でしょ、というのは演目と配役を順番に見ていて気付いたんですけど(苦笑)。

お染の七役

これずーっと絶対観たいと思ってました。
それがまさか福助丈で叶うとは。以前おつとめになられた時のパンフレットを持っていて、その写真がまさに七役のデフォルトイメージになっていたんですけど。
通いたいところですが恐らくそれは無理なので、良い席が取れますように、と今から祈ってます(笑)。


そして今年の1月の公演の時に書いたのですが…。
料金が高いよ! 正月料金じゃなかったよ! って今確認してみたら、来月の『獨道中五十三驛』は以前のままの値段じゃない。えー何よこれー。
あと夜の部の開演時間が16:00というのもポイントですが。
とにかく料金のさり気ない値上げが嫌だわ全く。

*1:ちなみに去年は1月の楽の時点で既に日程と出演者は発表されていました。→五月演舞場 - くだま記 そして正式発表は2月2日だったのですね。→五月大歌舞伎演目・配役発表 - くだま記

*2:『藤娘』と『三社祭』と『勢獅子』

*3:エントリー時にシネマ歌舞伎のページで確認したのですが、『刺青奇偶』が上にあったので既にこちらが上映中だと勘違いして過去形にしてしまいました。

*4:去年の納涼の時、家主女房をつとめた彌十郎丈は何度か頭から土間に落ちたようで…。しかも楽日は文字通り垂直に落ちて頭のてっぺんを強打されたようで、本当に痛かったらしく。それを見た勘三郎丈が本気で爆笑しつつも「大丈夫かね」と心配されていたのでした。