歌舞伎関連書


歌舞伎はともだち(2) 三階さん

昔々、『夜想』という雑誌がありまして。*1
今で言うゴスとかの世界を中心に展開している、言わばその道の先駆けと言える雑誌で。まぁ平たく言っちゃうとアンダーグラウンド的な内容のものだった訳ですけど。
これもまた今で言う腐女子の先駆けのようなワタクシだった訳ですが(失笑)*2感性は非常に鈍かったので、興味はあって何度か立ち読みなどをしたことはあるものの、実際に購入するには至らなかった雑誌であります。
で、そんな雑誌の別冊として記憶に残っていたこの本。残念ながらamazonのデータに画像が無いのですが、花四天がとんぼを切っている一瞬を捉えたイラストの表紙がとても綺麗で。しかし発行された当時はここまで濃い歌舞伎本を買うという気概は無く、*3そのまま見送ってしまい。
その後、ぼちぼちオークションで見掛けたりしていたのですが、イマイチ食指動かず。
しかし先日偶然、とある方のblogで書名を見掛けて。*4
このところ本読みモードに入っていることもあり、探してみたところさっくり見付かったので購入。ぱらりとめくってみただけでも本当に濃い内容です。ちょこっと読もう、と思ったのだけど、どんどん引き込まれて時間が経つのを忘れてしまいます…。文字サイズがとても小さいので*51pの情報量が膨大で、読んでも読んでも進まないし(笑)。
という訳で、[序幕]と写真ページをぱらぱらとしか見てないのですが。もうねー、[序幕]だけで疲れた(苦笑)。
しかし、この本が出たのが実に16年前で。この頃と今とは随分歌舞伎を取り巻く状況が変わったのでは、という気がします。勿論内情なんて知りませんし、まだ歌舞伎を観始めて数年ですから“変わった”なんて言うのは本当におこがましいことだと思いますけど。
とにかく歌舞伎に興味がある方は、ご一読されることをお薦めします。
…で、今気付いたんだけど、定価2000円*6だったんだー。16年前にこの値段じゃ益々買わないよねワタシ…。

恋するKABUKI

以前何度か記事にしたことがあるこの本。*7
えいっと上記の本とまとめ買い。
こちらは打って変わって非常に気楽に読めます(笑)。斜め読みしてるうちに全部読み切っちゃいそう。

*1:“昔々”という言い方は正しくないんですが…色々あって一度廃刊して復刊し、現在も続いているようなので。サイトはこちら → 夜想 yaso & parabolica-bis

*2:これもまた正確には過去形で言い切ってしまえるものでなく、現在進行形のものであるんですけれどもね…。文脈的に過去形にしているだけですので悪しからず(苦笑)。

*3:これより前に出たぴあの別冊『歌舞伎ワンダーランド』は買ったんだけどね(苦笑)。グラビアやインタビュー、あらすじも入っていてとても見応えがあり、初心者にお薦めの本として未だに人気は高いようです。参考:http://www.kanshin.com/keyword/362091

*4:しかしこちらに書かれている内容は、ざっと見たところ入っていないような…。恐らく同じシリーズの他の本と思われます。

*5:これがまた『夜想』の特徴でもあった気がしますね。

*6:消費税3%時代だったんで、本体1942円。

*7:漫画 - くだま記』とか『漫画、その他 - くだま記』で。