コラム

憂楽帳:思い出の歌舞伎座
歌舞伎専門の劇場「歌舞伎座」(東京都中央区)が今年4月の公演を最後に建て替えられる。数年後、新しい建物となる予定だが、歌舞伎座で舞台写真を撮り続けて約半世紀に及ぶ舞台写真家、福田尚武さん(65)は感慨ひとしおだ。
福田さんは、1963(昭和38)年、日本大学芸術学部生のとき先代の中村勘三郎さん(故人)の許しを得て、この道に入った。その後、歌舞伎座で販売するカラーの舞台写真を手がけ、現在に至っている。一年中、ほとんど休みなく働き、多い月に5000枚もの写真を撮った。こうした過労がたたり、約14年前には大病で1年以上も入院。両足を切断する手術を受け、今は、車椅子に乗って仕事を続けている。
2月の歌舞伎座は大恩人の先代・勘三郎さんの二十三回忌追善公演となった。勘三郎さんの最後の舞台写真が思い出深いという福田さん。「歌舞伎は生き物。日々、変わります。役者と撮る側の息がピタリと合っていい写真が生まれる。舞台写真は一期一会。それだけにやりがいがあります」【江森敬治】
毎日新聞 2010年2月22日 東京夕刊

ほぼ毎月舞台写真を買う身としては、いつも御世話になってます、という感じです。*1
新しい歌舞伎座になっても、素敵な写真をお願いします。

*1:そして丁度昨日から今日にかけて、twitterで話題になっていたことと微妙に被ったり。