インタビュー

Crossroads:菅原伝授手習鑑 仁左衛門が十三代目、得意の丞相
歌舞伎座で上演
人形浄瑠璃から歌舞伎化された義太夫狂言の名作「菅原伝授手習鑑(てならいかがみ)」の中で、菅原道真の変転に焦点をあてた「加茂堤」「筆法伝授」「道明寺」の上演が2日、歌舞伎座(東京・銀座)で始まった。平安時代に道真(菅丞相(しょうじょう))が藤原氏との政争に敗れ、大宰府に流された史実を素材に、物語をふくらませている。【小玉祥子
◇覚寿は守田勘弥の養子玉三郎
「加茂堤」(1部)は丞相失脚の原因となる場面。桜丸と八重の夫婦は、斎世親王(皇弟)と苅屋姫(丞相の娘)の恋を取り持つ。だが、親王と姫の密会が露見し、2人は駆け落ちしてしまう。
「筆法伝授」(2部)では、丞相が弟子の源蔵に秘伝の筆法を伝える。そこへ、親王を利用した謀反のかどで丞相の流罪が決まった、という知らせがもたらされる。丞相の高潔な人柄と師弟愛が描かれる。
「道明寺」(3部)は流罪の途中、伯母の覚寿の館に身を寄せた丞相にまつわる奇跡が主題。館には、丞相の養女で覚寿の実子である苅屋姫もかくまわれていた。自身をかたどった丞相自作の木像が、生在るかのごとくに歩き、命を狙われた丞相の身代わりになる場面、丞相と苅屋姫の親子の別れなど、見どころは多い。
  〜後略〜
毎日新聞 2010年3月2日 東京夕刊

三部に分かれたせいか、半通しと言ってもちょっと細切れ感があるのですが。
それぞれたっぷりとした見応えのあるものであろうという期待感はいつも以上です。


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