劇評

歌舞伎:「NINAGAWA 十二夜」(歌舞伎座) 懐の広い歌舞伎
◇鏡が効果的、美しい舞台
蜷川幸雄が初の歌舞伎演出を手がけたシェークスピア作品の翻案物。今井豊茂脚本。
双子の主膳之助(菊之助)と琵琶姫(同)は、船の難破で離れ離れになり、琵琶姫は男装して獅子丸と名を変え、大篠左大臣信二郎)の小姓となる。織笛姫(時蔵)に恋する大篠は、獅子丸を使者に立てるが、織笛は獅子丸に一目ぼれ。一方の獅子丸は、大篠を恋した。
織笛姫の用人、坊太夫菊五郎)、使用人の捨助(同)、叔父の洞院鐘道(左団次)、姫を恋する安藤英竹(松緑)、腰元麻阿(亀治郎)らがねじれた恋愛にからむ。

写真は左から坊太夫、主膳之助、織笛姫。*1

*1:この写真、恐らく歌舞伎モバイルでダウンロード出来るものと全く同じ。勿論新聞の方はモノクロになっていますが。