『夢の仲蔵千本桜』他、で思ったこと


歌舞伎:「夢の仲蔵千本桜」で共演 幸四郎染五郎親子が火花−−東京・日生劇場
松本幸四郎市川染五郎親子が、師匠と弟子役で火花を散らす「夢の仲蔵千本桜」(斎藤雅文作、九代琴松演出)が、東京・日生劇場で上演中だ。初演は一昨年5月の東京・新橋演舞場。東京では2度目の上演となる。
仲蔵とは、「仮名手本忠臣蔵・五段目」の定九郎を今のスタイルにしたと言われる初代中村仲蔵のこと。「仲蔵振り」の言葉を今日に残す舞踊の名手でもある。幸四郎はこの仲蔵に魅力を感じ、2000年に仲蔵を主人公にした「栄屋異聞影伝来 夢の仲蔵」(荒俣宏作)に主演。今作は仲蔵を題材にした2作目だ。
一代で下回りから大幹部にまで出世した仲蔵の弟子で、仲蔵が名前を継がせたいとまで思った俊英、此蔵を演じるのが染五郎。2人の葛藤(かっとう)が、「義経千本桜」を上演中の劇場、森田座で起こる殺人事件をからめたサスペンス仕立ての中に描かれる。
  〜後略〜

ってすみません、この記事は昨日の夕刊にあったものです(汗)。
写真は碇知盛の拵えの幸四郎丈(左)と、お役わかりません(汗)染五郎丈(右)。


こちらの話、実のところよくわかっていないので、幸四郎丈、染五郎丈の役どころは何となくはわかるものの、写真がどんな場面なのかよくわからなくて…(汗)。
懐具合に余裕があったら行ってみたいとは思っているのですが、ちょっとムリ(涙)。


ところで今朝は、このような記事もあったようで。

市川染五郎 宙乗り披露!
歌舞伎俳優・市川染五郎(32)が6日、初日を迎えた松竹10月公演「夢の仲蔵千本桜」(東京・日生劇場)で、同劇場で初となる宙乗りを披露した。父・松本幸四郎(63)演じる看板役者・中村仲蔵の愛弟子・中村此蔵を演じる染五郎は「実は高所恐怖症ですが、そんなことは言っていられません。役になりきってるときは“キツネ”ですから、怖さなど忘れてフワリと浮き上がります。キツネらしさを大切にしながら、軽快に空高く飛ばせていただきます」と余裕のコメント。
  〜後略〜

写真は忠信の拵えで宙乗り染五郎丈。


で、数日前ですが、このような記事も。

「筋交い―」196年ぶり復活
東京・国立劇場の10月歌舞伎公演「貞操花鳥羽恋塚」(3日初日)で、“筋交(すじか)いの宙乗り”が196年ぶりに復活する。初演時(1809年、江戸・市村座)に四世鶴屋南北の台本に記されており、花道に沿って縦に移動する通常の宙乗りと違い、舞台から3階まで客席上方を斜めに飛び去る。
  〜後略〜

写真は宙乗り状態で見得を切っている(?)松緑丈。


それで何が言いたいのかと言うと(苦笑)
「このところ宙乗りって多くない?」
ということ。
ざっと思い出してみても、『桜姫』でもあったし、*1先月の博多座でも『四の切』は澤瀉屋型だったのでアリだったでしょう? 八月は『法界坊』であったし。そして今月なんて二ヶ所でやってるし、来月の『児雷也』もあるじゃないですか。
集中して歌舞伎を観に行くようになったのは去年からということになりますので何とも言えませんが、そう頻繁にあるものでもないですよねぇ、宙乗りって。
なんだか不思議な気がします、この集中ぶり。

*1:ちょっとアレは宙乗りと言えるかどうかよくわかりませんが。