劇評

歌舞伎:五月大歌舞伎(新橋演舞場) 吉右衛門の殺し場の形も美しい
吉右衛門を座頭に、中堅、若手が活躍する。
昼の最初が「ひと夜」(宇野信夫作、齋藤雅文演出)。独り者の行者の義道(歌昇)の家に、夫(信二郎)とけんかしたおとよ(芝雀)が転がりこむ……。世渡り下手の好人物のひと夜の夢を歌昇がこっけい味を持って切なく描き、悪気はないが調子が良く、男を惑わせる女を芝雀が生き生きと見せる。信二郎のしっと深い夫もいい。吉之助、橘三郎が好演。続いて「寿式三番叟(そう)」。染五郎亀治郎の2人の三番叟の立ち合いとも言うべき、気迫ある動きが見もの。歌六の翁、種太郎の千歳。
  〜後略〜

毎日新聞 2006年5月17日 東京夕刊

写真は『夏祭浪花鑑』より団七(吉右衛門)、義平次(歌六)。


またも仕事中にアンテナで掲載されていることを知るも、当日中のup出来ず…。どころか翌々日に。
記事の文字数は従来と変わらないはずなんですが、妙に今回短く感じるのは何故なんでしょう?

《2006.5.19 記》