七月歌舞伎座制作発表

歌舞伎:玉三郎海老蔵らで泉鏡花の4作品上演−東京・歌舞伎座で「海神別荘」など
坂東玉三郎を中心にした歌舞伎俳優が7月の東京・歌舞伎座で、泉鏡花の4作品を昼夜に上演する。昼の部(午前11時)が「夜叉ヶ池」「海神別荘」、夜の部(午後4時半)が「山吹」「天守物語」。
「海神」の美女は玉三郎、公子は市川海老蔵、「天守」は玉三郎の富姫、海老蔵の図書之助。「海神」は2000年に日生劇場、「天守」は96年に中日劇場、99年に歌舞伎座で同じ顔合わせで上演され、好評だった。
海老蔵さんと『天守』を上演した時から、ほかの鏡花作品も同時にできないかと考えていました。1本でも上演できるくらいの大作を、どうやって歌舞伎座の空間の中に彩りよく並べられるか」と玉三郎は話す。
また海老蔵は「以前の自分のビデオを見て、なんて恥ずかしいことを舞台でしていたのかと思いました。今度はそうならないように務めたい。公子も図書之助も、心に残るセリフがふんだんにある好きな役です」と思いを語った。
  〜後略〜

毎日新聞 2006年7月5日 東京夕刊

写真は会見時の玉三郎丈・海老蔵丈。


という訳で、既に時刻としては今日、七月歌舞伎座初日ですね。
現時点では見事に全日昼の部は完売、土日祝日は夜の部も完売。
正直なところ、私としては夜より昼の方が人気が高いというのが意外なのですが。しかしよくよく考えてみると、昼の方がより泉鏡花らしいという作品が揃っていますので、道理ですかね。
夜の部の『山吹』は原作を読んだことが無いので*1『ほうおう』で紹介されていた内容くらいしかわからないのですけど、何と言うかこう、かなり他の作品とは異なった強烈な感じがしますので(汗)、それも昼に比べると、という材料になるのかも。
でも何せ『天守物語』ですものねー、やっぱり夜の部よ、と思う訳です私は(苦笑)<そして二回観る予定。

*1:『海神別荘』も活字で読んではいませんが。