三津五郎丈インタビュー

納涼歌舞伎:坂東三津五郎、自ら企画 新作舞踊劇「たのきゅう」に主演−8日から
◇劇作家、わかぎゑふが脚本/振り付けは「アナザー・カンパニー」と共同で
◇見ごたえある作品に
坂東三津五郎が、東京・歌舞伎座で8日にスタートする納涼歌舞伎に出演。1部(午前11時)では自ら企画した新作舞踊劇「たのきゅう」に主演する。
「たのきゅう」は、落語の「田能久」の元ともなった民話が題材だ。芝居を各地で上演する田能村の久兵衛に、母の急病の知らせが入る。帰宅途中に泊まった小屋に大蛇(おろち)の化身の老人が現れる。久兵衛を食べるつもりのおろちだが、名乗りの「たのきゅう」を「タヌキ」と聞き違え、化けてみろと迫る。久兵衛は、芝居の道具を使って早変わりをする。
関西で劇団「リリパットアーミー2」を主宰する劇作家、わかぎゑふが脚本を担当するのが話題のひとつ。わかぎが学生時代から交友のあった三津五郎は、以前から歌舞伎脚本を依頼していたという。
「清元、長唄常磐津、お囃子(はやし)の若手精鋭のグループ『創邦21』が発表した新曲『たのきゅう』がおもしろかった。曲があればわかぎさんも脚本を書きやすいと思いましたし、才能を生かすのに、ふさわしい題材と考えました」
振り付けは三津五郎と流派を超えた舞踊家集団「アナザー・カンパニー」が担当する。「僕が、姫と殿様とお上人を早変わりして踊り、染五郎さんのおろちとも舞踊仕立ての立ち回りをします。村人約30人の群舞もありますし、見ごたえある作品になるはずです」
2部(午後2時45分)では45年ぶりの上演になる「吉原狐」(村上元三作、齋藤雅文補綴(ほてつ)・演出)で三五郎を演じ、舞踊「駕屋」では駕屋の三太役。犬に扮(ふん)した初舞台の坂東小吉と軽妙なやりとりを見せる。小吉は先年亡くなった坂東吉弥の孫で「たのきゅう」にも出演する。
3部(午後6時)は「南総里見八犬伝」(渥美清太郎脚色、今井豊茂補綴)の通し上演。犬山道節と網干左母二郎の2役を務める。26日まで。問い合わせはチケットホン松竹(03・5565・6000)。【小玉祥子

毎日新聞 2006年8月3日 東京夕刊

写真は三津五郎丈@楽屋?*1


題材である『たのきゅう』の話を知っているような知らないような、というワタクシ。
水曜の夜に再編成で放送され始めた『まんが日本昔ばなし』で放送してくれないかしら、と思っていたのですが、TBSの番組サイトを覗いてみましたら、ラインナップの中に挙げられているではないですかー。*2
と、ここで更にMBSのサイトに飛んでみたら、あれ、去年の11月に放送済み…。関東で再放送が始まったのって、こんなに前じゃなかった気がするんですが気のせい?*3 → やはり気のせいでしたね。半年も気付かなかったのってどうなんだ…。
まぁ、上記の記事やその他のところであらすじは分かってるのでいいかな。
しかし

村人約30人の群舞

て凄い。『今昔桃太郎』みたいな感じかしら。


ところで『たのきゅう』の役名。面白いですねー。
ということで、漢字にあてはめてみるとこうかしら、というのを直感でつらつらと。

きゅうきゅう(弥十郎) → 救急
けんきゅう(巳之助) → 研究*4
ぴんきゅう(新悟) → 貧窮*5
ぽんきゅう(初舞台)小吉 → …これだけは思い付かず。
ちょっきゅう(亀蔵) → 直球
さんきゅう(高麗蔵) → 漢字化不可。単純に“サンキュー”ですね、これは。*6
いっきゅう(秀調) → 一休

嗚呼くだらない(涙)。

《2006.8.5 記》

*1:後ろが障子のようなのですが、普通の障子に比べると桟の大きさが小さい。そんな背景に、モノクロなので分かり辛いのですが、白のジャケットに薄い色のシャツ、といういでたちの模様。楽屋でこの服装で写真撮影というのはちょっと考えられないなと…。

*2:有名な話らしいのであるかな、とは思っていましたが、本当にあるとは思っていませんでした、アニメ。

*3:ちなみに5月には『芋ほり長者』というのがあったんですが、これは『芋掘長者』とは完全に別の話。

*4:メガネっ子きぼん(笑)。

*5:こじつけだな。てかこれは嫌だよ…。

*6:役の雰囲気として“にら蔵@高田馬場”を想像してしまったり。