菊五郎丈インタビュー

尾上菊五郎:團菊祭で「勧進帳」の富樫演じる 松緑のおじさんの教え大事に
◇情はもちろん、品が大切
尾上菊五郎が五月歌舞伎座の團菊祭で昼の部は「勧進帳」の富樫、夜の部は「め組の喧嘩」の辰五郎を演じる。それまで義経を演じてきた菊五郎が富樫を初演したのは、1978年5月歌舞伎座の「團菊祭」だった。
「(二代目)松緑のおじさんが、『團菊祭なんだから夏雄ちゃん(團十郎)の弁慶とやってみたらどうだ』とおっしゃってくださった。その言葉がなければ、富樫の初演はもっと後になっていたかもしれません」
今回は團菊祭の名の由来となった九代目市川團十郎、五代目菊五郎明治天皇の前で「勧進帳」を上演した「天覧歌舞伎」から120年たったことを記念しての上演となる。弁慶は当代團十郎義経梅玉
團十郎さんはきまじめな誠心誠意の弁慶です。富樫は情はもちろんですが、品が大切。品がない富樫はいけません。松緑のおじさんの教えを大事につとめたい」
  〜後略〜
毎日新聞 2007年4月16日 東京夕刊

写真はインタビュー時(?)の菊五郎丈。