かもめ亭レポート

中村福助:落語会で「厩火事」を披露
落語ファンで知られる歌舞伎俳優の中村福助が今月、東京・浜松町の文化放送ディアプラスホールで開かれた落語会「浜松町かもめ亭」にゲスト出演し、「厩(うまや)火事」を披露。予定にはなかったサプライズに、客席からは大きな拍手が寄せられた。
福助はこれまでにも落語を披露したことがあるほどのファンで、円朝文楽志ん生にも詳しい。トリを務めた柳家喬太郎とは初対面。2人の対談では、福助が「身の程知らずとは私のこと。プロにはさまってこういうことしちゃいけませんね」と話した後、終始、喬太郎を圧倒。家紋が入った扇子と先代文楽にあやかり手ぬぐいではなく白いハンカチを懐に高座に上がった。
高座を降りた福助は「やはり難しかった。私にとって落語は勉強になることが多い。歌舞伎のファンにも落語を聴いてもらいたいですね。次は『明烏(あけがらす)』をやってみたい」と、達成感を感じていた様子だった。【油井雅和】
毎日新聞 2007年7月18日 東京夕刊

毎日、夕刊を開くと三面記事もそこそこに、中面の芸能系ページをチェックします。月末から月初にかけては次月・当月に上演される演目の軸となる役者さんのインタビューがあったり、月半ばには劇評が載るのが楽しみという訳。
しかし今日は驚きました…。昨日ようやくレポupした先週のかもめ亭の記事が福助丈の話題として掲載されているではありませんかー。しかもwebには残念ながらupされていませんけれど、高座姿の福助丈の写真までありましたからね。加えて終演後の福助丈の一言まで載ってる。正直「何故ここまで?」という気がしました(苦笑)。
一番ウケたのは何と言っても

福助が「身の程知らずとは私のこと。プロにはさまってこういうことしちゃいけませんね」と話した後、終始、喬太郎を圧倒。

腰が低いんだか何なんだか(笑)。


福助丈が次の目標とお話されている『明烏』とは、歌舞伎にも同じ外題の演目がありますが、内容は全く違うんですよね。落語は勿論(?)面白い話ですが、歌舞伎のそれはかなりエログロと言いますか。
 落語のあらすじはこちら → 明烏(あけがらす) 落語: 落語あらすじ事典 千字寄席*1
 歌舞伎のあらすじはこちら → …と色々探してみたのですが、ちょっと見付かりませんでした…。
歌舞伎の元となった新内から登場人物の名前と舞台を拝借して成立したのが落語の『明烏』ということになりますかね。
歌舞伎、落語、どちらも是非福助丈で拝見してみたいものです。


浜松町かもめ亭での公演に関するエントリーは下記の通り。


*1:昨日からお世話になりっぱなしです、こちらのblog。