勘三郎丈インタビュー

納涼大歌舞伎:勘三郎、4演目に初役で出演 「裏表先代萩」の政岡など──来月
◇品と位なければだめな役──小助と仁木、敵役も見どころに
米国公演を終えたばかりの中村勘三郎が、8月11日から歌舞伎座で始まる3部制の「納涼大歌舞伎」で、4演目に初役で出演する。
注目は、第3部の「裏表先代萩」の通し上演。政岡、小助、仁木弾正の3役を初役で演じる。
「裏表」は仙台藩主、伊達家のお家騒動に題材を取った「伽羅(めいぼく)先代萩」の書き換え作品。政岡や仁木弾正が登場する時代物の「表」と使用人の小助による医師、道益殺しを描いた世話物の「裏」をないまぜにしてある。
3役のうちでも若君鶴千代を、仁木弾正、八汐の悪人一味から守ろうとする乳母政岡は、女形の大役中の大役だ。
「やりたかったんですよ。おやじ(先代勘三郎)もやっていない。神谷町の父(妻の父、中村芝翫)にセリフのひとつひとつまで教わりました。品と位がなければだめな役です」と話す。
  〜後略〜
毎日新聞 2007年7月26日 東京夕刊

写真は政岡(勘三郎)。*1


東京新聞の記事にあったのですが、この『裏表先代萩』がかかるのはやはりかなり珍しいとのこと。先日、納涼の演目についての第一報をエントリーした際にも書きましたが、国立劇場のHP内にある文化デジタルライブラリーでも確認してみましたところ、昭和43年にかかった後は外題を変えて菊五郎劇団で平成7年にかかって以来です。ちなみにこの記事内でも触れられていますが、先代勘三郎丈は昭和43年の上演時には政岡でなく八汐をお勤めになられています。てゆーかこの時、先代勘三郎丈、八汐、小助、仁木に加えて花水橋では頼兼、と四役やられてますよ…凄い。そして幼き日の錦之助丈が鶴千代、福助丈が千松。今回はどなたが演られるのでしょうかね〜。今回ご出演される方々の中に年頃のお子さんはいらっしゃらない訳ではないけど*2外部の子役さんかな…。


で。デジタルライブラリに上演時間が載っていたので計算してみたのですが。

序幕
  花水橋の場     15分
二幕目
  大場道益宅の場   52分
三幕目
  足利家御殿の場   62分
  足利家御殿床下の場  8分 		  	 
四幕目
  問註所小助対決の場 34分
五幕目
  控所仁木刃傷の場  24分

合計195分。3時間強です。
まぁでも長くなりそうだな、と思っていたので、こんなもんかと。
しかし歌舞伎美人を覗いてみてびっくり。
現時点の終演予定時刻午後9時45分…。確かにこの時間配分だと、三幕目と四幕目の間にそれぞれ休憩入れないと辛そうですしね。
地方から来られて日帰りを考えている方は、要ご再考かと。


参考


*1:ポスター写真と同じものと思われます。

*2:千之助くんとか虎之助くん、小吉くんとか。