インタビュー

歌舞伎座特別舞踊公演:雀右衛門「高尾」を踊る─27日
◇自分の中に役の心、芸に格調出したい
中村雀右衛門が27日に開かれる「歌舞伎座特別舞踊公演」で「高尾」を踊る。昨年4月歌舞伎座の「中村歌右衛門五年祭」で踊った曲だ。
主人公は遊女である高尾太夫の霊。自分の塚の前に現れ、廓(くるわ)勤めのつらさを嘆き、廓の情景や地獄の責め苦などを語る。荻江寿友社中による荻江節の地となる。
「作品としては品のいい格調の高いものです」と雀右衛門高尾太夫は吉原を代表するような格の高い傾城だ。
「教養もあるし、芸も磨いてきている。一般の人ではありません。その高尾が自分のことを語るわけです。あまり動かずに内面をお客様に分かっていただくのが難しいですね」
  〜後略〜
毎日新聞 2007年9月20日 東京夕刊

写真は雀右衛門丈の高尾。