『NINAGAWA十二夜』ロンドン公演

Crossroads:歌舞伎の海外公演 「NINAGAWA 十二夜」来春、英国で
シェークスピアの原作、菊五郎「日本人の感性理解を」

来年3月にロンドンで尾上菊五郎らによる歌舞伎「NINAGAWA 十二夜」が上演される。今年5月には中村勘三郎を中心とした「夏祭浪花鑑(なにわかがみ)」の公演がベルリンなどで行われた。歌舞伎の海外公演が始まってから今年で80年。その歴史と意味を探った。【小玉祥子
「NINAGAWA 十二夜」はシェークスピアの「十二夜」の歌舞伎化作品。蜷川幸雄の演出により、05年7月に歌舞伎座で初演された。尾上菊之助による双子の兄妹の演じ分けや、鏡を使用した装置、斬新な演出が好評で、07年6月には博多座、同7月には歌舞伎座で再演されている。
シェークスピアが作者ということもあり、「初演のころから英国公演を望んでいた」と菊之助は話す。「歌舞伎が日本だけにとどまっているのは惜しい。より多くの人に知ってほしい」
  〜中略〜
「ロンドンっ子に江戸っ子の菊五郎の芸風が分かっていただけるのか不安な気持ちです」と菊五郎は語る。「いつもお客さんが『音羽屋』と声をかけて下さる場所で演技しているでしょ。これまでの海外公演では、何をやっても反応がなく、理解してくれているのかと疑心暗鬼になることもあった。カーテンコールになって初めて『ブラボー』の声が起きる。芝居の見方が違うんですよね」
それでも海外に出るのは「日本人の感性を理解し、どんどん日本へ来て歌舞伎を見てもらえたらありがたい」という思いから
果たして、シェークスピアの本場でシェークスピア歌舞伎はどう受け止められるか。公演は来年3月24日から28日までバービカン・シアターで。その後、6月に東京・新橋演舞場、7月に大阪松竹座でも上演される。<月末を除き毎週火曜日に掲載します>
毎日新聞 2008年10月21日 東京夕刊

ロンドン公演の報道・発表があったものの、当blogではまとめ損なったままですが…(苦笑)。
しのぶさんの旦那様も大好きという菊五郎丈、ロンドンでもきっと大成功されることと思います。
凱旋公演を楽しみにしています。*1


と、ここでプチまとめ。
いつの間にか(?)出来ていた『NINAGAWA十二夜』公式サイト。
  十二夜
歌舞伎美人からリンク辿ろう、と思ったら、丁度本日付でインタビュー動画の更新情報が。



予告編。…てゆーかインタビュー動画もようつべにupとは…。*2

*1:そう言えば既に過去2度上演されたから、ということだからなのだと思うのですが、凱旋公演は演舞場なんですよね…。むしろ歌舞伎の新しい形、ということで歌舞伎座の『さよなら公演』に組み込まれた方が良いのでは、と思うのですけど。

*2:上記の動画ページより辿れますが、英語編の予告もあり → YouTube - 松竹大歌舞伎『NINAGAWA十二夜』予告編(英語版)