インタビュー

楽屋ばなし:坂東三津五郎中村芝雀 全国各地で歌舞伎の巡業公演
坂東三津五郎中村芝雀が30日(神奈川・秦野市文化会館)から11月25日(熊本県山鹿市・八千代座)まで、全国各地で歌舞伎の巡業公演を行う。演目は「魚屋宗五郎」と舞踊の「京人形」だ。
宗五郎と「京人形」の左甚五郎を演じる三津五郎は「歌舞伎の面白さを味わっていただける芝居です。江戸の風が吹いているような雰囲気を味わっていただきたい」とアピールする。
三津五郎の長男の巳之助が、妹を亡くして傷心の宗五郎と花道で行きあう鳶(とび)頭を演じる。「すれ違うタイミングが難しい。巡業は劇場の大きさが毎日変わりますし、ちょっとしか花道のない場所もある。生きたお芝居を学ぶいい機会になると思います」
芝雀は宗五郎の女房のおはまと京人形の精を演じる。「女形は相手の気持ちを察することが大切です。三津五郎さんとは小さいころからの知り合いですが、気持ちがより通じ合うように工夫したい」
問い合わせは03・5550・1725へ。【小玉祥子
毎日新聞 2008年10月22日 東京夕刊