インタビュー

トーク片岡仁左衛門 「我はゴッホになる!」で渋い存在感
◇仕事も人生も旬でいたい

狂おしいほどの熱気で独自の板画世界を切り開いた棟方志功と献身的に支えた妻チヤ。波乱万丈の人生を生き抜いた夫婦の愛情物語「我はゴッホになる!」(フジテレビ系、25日午後9時)で、志功を励まし叱咤(しった)する民芸運動創始者柳宗悦を演じている。
「昭和の初めという時代の色を出すお芝居をしないとね」と、ご覧のひげ姿。
棟方夫妻に扮(ふん)した劇団ひとり香椎由宇(かしいゆう)の熱演の傍らで、凜(りん)とした仁左衛門のたたずまいがドラマをピリッと引き締める。
志功と宗悦。出会いでは「ただものじゃないな」と志功の板画芸術を評価した宗悦だが、売れてくると「もっと仕事を煮つめなさい」とたしなめ、「もっと静かな境地にたどりつくのだ。無駄がとれ、最後に残るものだけ残ったら、素晴らしいものとなる」と無心の境地を示す。厳しさと優しさが交じり、説得力十分!
「愛情をもった苦さ。わざと苦言を呈し、憎まれ役を買って出たんですね。今の世の中、褒めるばかりで、こういう人は少なくなりました。僕は割と言うほうです」
  〜後略〜
毎日新聞 2008年10月23日 東京夕刊

以前、当blogで話題にしたこのドラマ。
いよいよ今週末放送です。
番組サイトには仁左衛門丈の特別インタビューが掲載されています。
  http://wwwz.fujitv.co.jp/munakata/spint.html


また、同じ25日の土曜日、『NHKアーカイブス』で先日亡くなられた緒形拳さんの過去の作品が放映されるのですが。
この1965年放映の『太閤記』に仁左衛門丈がご出演されていたということなので、もしかしたらお姿が映るかも知れません。
お役は森蘭丸。今回放映されるのは『第42回・本能寺』。…出ないわけがない(笑)、と思うのだけどどうでしょう。
  参考:太閤記 (NHK大河ドラマ) - Wikipedia