スクリーンで見る舞台

more楽:舞台公演をスクリーンで堪能 格安で特等席気分
近年「シネマ歌舞伎」「ゲキ×シネ」「METライブビューイング」といった企画が次々に登場し、伝統劇や現代演劇、オペラなどの舞台公演を、映画館のスクリーンでじっくり鑑賞できるようになった。演劇の舞台裏を描く優れたドキュメンタリー映画も公開されている。【高橋豊】


シネマ歌舞伎」は、歌舞伎の舞台公演を最新鋭の高性能カメラで撮影し、臨場感あふれる映像美とセリフ回しをスクリーンから届ける。これまで「野田版 研辰(とぎたつ)の討たれ」「京鹿子(きょうかのこ)娘二人道成寺」など6作品が上映された。
現在、松竹系映画館で公開中なのが7作目の「人情噺(ばなし)文七元結(もっとい)」である。山田洋次監督が初めてシネマ歌舞伎を手掛けた。主演の中村勘三郎の要請で、東京・新橋演舞場の公演の補綴(ほてつ)(台本改訂)と演出まで担当。劇場に8台のカメラを設置し、主としてスタンダードレンズで撮影しているため、映像が極めて鮮明だ。
文七元結」は落語をもとにしており、落語ファンの山田監督は作品を知り尽くしているから、タイミング良く役者の表情をとらえる。筆者は実際の舞台を見ているが、例えば長兵衛(勘三郎)の娘・お久(中村芝のぶ)の手の無数のあかぎれが確認できるなど、映画で新しい発見があり、役者の息遣いまで伝わってくる。舞台と比べて格安の値段で“特等席観劇”できるのが大きな魅力だろう。
  〜後略〜
毎日新聞 2008年11月15日 東京朝刊

この夏から、再上映という形も交えつつ絶え間なく上映され続けているシネマ歌舞伎
現在はこの記事にある『文七元結』を上映中ですね。
先月ソニービルで開催されていた“シネマ歌舞伎展”、行けそうもないと書きましたが、実際には歌舞伎座昼の部を急遽拝見しに行った帰りに寄ることが出来まして…制作裏話などを拝見してきましたが。
上記記事にある芝のぶちゃんのあかぎれ、山田監督の指示で本当に手をいじめて作ったという話は聞いていましたが、映像で視ると本当に酷いのでびっくりしました。少しはメイク的な箇所もあったのでしょうが。
あのような細かいところは、最前列で拝見していてもなかなか気付くようなものではないと思います。
私自身はなかなか時間が許されないので、残念ながら『文七元結』も『連獅子・らくだ』も拝見するのは難しいのですが。特に『らくだ』が気になるので、どうにか時間作って…って1月は特に忙しいから難しいか(涙)。*1


関連
  シネマ歌舞伎 | 松竹
  http://www.sony.jp/cinema-kabuki/


そう言えば、シネマ歌舞伎トークライブ第2回の玉三郎丈の回が今月24日ということで。
既に応募は締め切られたようですけど、この日程を見て「歌舞伎検定まっただ中の時間に何故?」と悔し涙を流した方もいらっしゃったのではないかと思うのですが。
そして第1回から第2回の間がちょっと開いたので*2次はいつかな、と思っていたのですが。あっという間にご案内が届きましたね(笑)。来月14日に勘太郎くん・七之助くんのお2人とのことで…。
webから二次元バーコードでアクセスしても同じなのですけど、私には携帯に直接案内メールが来まして*3そのメール内のurlをクリックするとすぐに当落が分かる、ということで思わず「うえっ」と言ってしまいました(笑)。
どのみち私は行けないのでクリックしていませんけど。当落を待つ、というもどかしさも嫌ですけど、いきなり当落がわかっちゃう、というのも何か辛いものが(苦笑)。何より間違ってクリックして当選しちゃったらどうなるんだろう…という疑問が。当選手続きしないと権利を受け取れない、とかいうことだと思いますけどね。

*1:いつ頃撮られたのかが気になって〜。半次が久六を脅す時に言った『夜の雨』という曲を実際に踊っているのであれば終盤辺りの収録かなと。初日に拝見した時は、久六に「『夜の雨』ってどんな曲なんですか?」と聞かれて「俺も知らねぇ!」と言い捨てていて、それはそれで大笑いだったんですが。千穐楽ではほとんどヤケクソ状態で踊って(?)らしたのがもう爆笑ものだったので、もう一度あれを視たいんですよ〜(笑)。

*2:と言うか…実際にはそんなに開いていないんですよね。正蔵さんの回の告知が比較的早くて、玉さんの回がかなりギリっぽい感じだったからなんでしょう。

*3:先日の“シネマ歌舞伎展”でメアドを登録…してきた…よね?<記憶曖昧すぎ。