インタビュー

さよなら歌舞伎座:三代の女形/上 中村福助


◇「助六」で始まり「助六」で終わる―「男女道成寺」が転機に
女形中村福助は現・歌舞伎座の最後を飾る「御名残四月大歌舞伎」の第3部「助六(すけろく)由縁(ゆかりの)江戸桜(えどさくら)」で白玉を演じている。
中村芝翫の長男として1960年に生まれ、67年4、5月の歌舞伎座で五代目中村児太郎を名のり、初舞台を踏んだ。5月に演じたのが「助六」の禿(かむろ)である。だから歌舞伎座とのかかわりを「『助六』で始まり『助六』で終わるようなもの」と表現する。
「子供のころの歌舞伎座は大きな遊び場のような場所でした。舞台では大叔父の(六代目中村)歌右衛門も父も厳しかったですが、楽屋ではみんなが構ってくれました」
思い出は多い。10代後半から20代前半には、自身が「薄幸の少女シリーズ」と振り返るところの「筆屋幸兵衛」のお雪、「文七元結(もっとい)」のお久、「加賀鳶(かがとび)」のお朝などを二代目尾上松緑、先代中村勘三郎ら戦後歌舞伎を担った立ち役の指名で演じた。「それが僕の出発点です」
  〜後略〜
毎日新聞 2010年4月15日 東京夕刊

写真は楽屋口、着到板の前にて。


出ました『薄幸の少女シリーズ』(笑)。
福助丈のHPでも沢山の思い出話が語られていますが。
単に贔屓だからでしょ、と言われればそれまでなのかも知れませんが、今月に入ってからほぼ毎日更新されているお話を拝見していると、歌舞伎座の思い出だけでなく様々な言葉がとても素敵で、また大事な重みのようなものを感じます。


そして次回更新は22日。
三代、と銘打たれていたのに芝翫丈のお話だけで3回いくと思い込んでいたのですが(苦笑)。
今回が福助丈、ということは次回は…!楽しみだわー。*1

*1:そしてどうでも良くない話、今回は“中”なんですが、web上では“上”になっているというのは…。