今日のスクラップ

インタビュー

楽屋ばなし:尾上松緑 魚屋宗五郎役に初挑戦 尾上松緑が3月の国立劇場で「新皿屋舗月雨暈(しんさらやしきつきのあまがさ)(お蔦殺しと魚屋宗五郎)」の宗五郎役に初挑戦する。五代目尾上菊五郎が初演し、六代目菊五郎から二代目松緑(現松緑の祖父)が受…

インタビュー

ひと:片岡愛之助さん 上方舞楳茂都流四代目家元 「お話をいただいた時は本当に驚きました」。歌舞伎の人気花形。子どものころから日本舞踊の流派、花柳流の踊りはけいこしていたが、上方の舞は経験ゼロ。そこへ突然、上方舞四大流派の一つ、楳茂都(うめも…

劇評

歌舞伎:二月大歌舞伎(歌舞伎座) 吉右衛門の弁慶に気概と大きさ 「さよなら公演」の2カ月目。昼夜におなじみの演目が並ぶ。 〜中略〜 夜は「蘭平物狂(ものぐるい)」から。三津五郎の蘭平は物狂い、立ち回りと動きがきっぱりと決まる。宜生の繁蔵がしっ…

『勧進帳』の魅力とは

more楽:「勧進帳」の人気の理由 劇的脚色、見せ場の連続 松竹は昨年11月に「歌舞伎座さよなら公演」を記念して「好きな歌舞伎20選」のアンケートを実施した。1位になったのが「勧進帳」。応募総数1万5971通の中で1852通を集め、2位の「…

劇評

歌舞伎:初春歌舞伎(国立劇場) ◇大きな舞台ぶりで見せる團十郎 團十郎の舞台復帰や復活上演など、話題性に富む公演だ。 序幕が「歌舞伎十八番物」の「象引」。平木白星の脚本をもとに石橋健一郎が補綴(ほてつ)。 関東守護の豊島家に対し、大伴褐麿(かち…

インタビュー

毎日芸術賞の人々:/2 尾上菊五郎さん/永井路子さん ■尾上菊五郎さん―演劇・邦舞部門 ◆「小町村芝居正月」や「魚屋宗五郎」の成果 ◇繊細にして大胆に演技 「評判が良ければ良いほど、得意な役であればあるほど、次に演じる時に怖くなります」 芸歴は60…

劇評

歌舞伎:新春浅草歌舞伎(浅草公会堂)/初春花形歌舞伎(新橋演舞場) ◇勘太郎が茂兵衛の実直さうまく表現/海老蔵の権太は切れ味鋭く、哀れみも 東京都内の2劇場で若手花形を中心とした公演が行われている。 「新春浅草歌舞伎」は亀治郎、勘太郎、七之助…

劇評

歌舞伎:新春大歌舞伎(歌舞伎座) 吉右衛門と菊五郎が絶妙の「対面」 今月からさよなら公演がスタート。昼夜に人気演目が並んだ。 〜中略〜 夜の最初が「曽我対面」。吉右衛門の五郎が見事。高音が利いて力強く、動きもきっぱりとしている。対照的に菊五郎…

インタビュー

中村七之助:「娘道成寺」に初挑戦 試験の場、大切につとめたい ◇女形の魅力が分かってきた 中村七之助が「新春浅草歌舞伎」(東京・浅草公会堂)の2部で「娘道成寺」を踊っている。父の勘三郎、母方の祖父の中村芝翫(しかん)、父方の曽祖父の六代目尾上…

初春花形歌舞伎上演時間・其の二 / インタビュー

本日5日付で、花形歌舞伎の上演時間が更新されました。 時間表:1月5日現在(演舞場HP内画像形式) 歌舞伎美人|初春花形歌舞伎の上演時間(テキスト形式) 『義経千本桜』と『お祭り』の間の幕間が20分→25分と5分長く これにより昼の部の終演時間が15:40→15…

インタビュー

歌舞伎:歌舞伎座建て替え前の「さよなら公演」 松本幸四郎が俊寛 ◇船を見送る場面と重なる別れ、万感胸に迫るのでは 建て替えに向けて「さよなら公演」が始まる来年1月の歌舞伎座昼の部で、松本幸四郎が「俊寛」の俊寛を演じる。 平家全盛の世に、陰謀が露…

劇評

歌舞伎:遠山桜天保日記(国立劇場) 角太夫の二面性を出した菊五郎 江戸の名町奉行と言われた遠山金四郎が活躍する竹柴其水作品の久々の通し上演。尾上菊五郎監修、国立劇場文芸課補綴(ほてつ)。 短筒(たんづつ)(ピストル)強盗の角太夫(菊五郎)は、…

この1年を振り返る

古典・商業演劇:この1年 歌舞伎公演増え、俳優も活躍 ◇コマ劇場の閉館、演歌人気の低迷を象徴 商業演劇では劇場がらみの出来事が多い年であった。5月に新宿コマ劇場(東京)の年内閉館が明らかにされた。10月には歌舞伎座(東京)が2010年4月公演…

インタビュー

歌舞伎:菊五郎が金四郎と悪党の2役 「遠山桜天保日記」を上演 ◇「痛快な歌舞伎にしたい」 尾上菊五郎が名奉行の遠山金四郎と悪党の生田角太夫の2役を演じる「遠山桜天保日記」(竹柴其水作、菊五郎監修)が、3日から東京・国立劇場で上演される。 角太夫…

『道成寺』の魅力

more楽:歌舞伎「娘道成寺」の魅力 女形舞踊の要素を網羅 安珍清姫伝説を源流とする「道成寺物」は、能の「道成寺」から沖縄の組踊り「執心鐘入(かねいり)」まで、芸能の一ジャンルを形成している。歌舞伎の「京鹿子(きょうかのこ)娘道成寺」は女形…

インタビュー

楽屋ばなし:中村富十郎 文化功労者は諸先輩のおかげ 今年度の文化功労者に選ばれた中村富十郎は「諸先輩のおかげと思っているので、若い人たちにも自分の学んだことを伝えていきたい」。来年で80歳になるが、「芸は死ぬまで勉強です」と力強い。 父は四代…

劇評

歌舞伎:吉例顔見世大歌舞伎(歌舞伎座) あでやかに力強い時蔵の八重桐 〜中略〜 夜の最初は「寺子屋」。源蔵夫婦を責め立てる前半の強さと、後半の、子供を犠牲にした父親としての嘆き。仁左衛門が松王丸の変化を見せた。梅玉の源蔵がきっぱりとしていい。…

劇評

歌舞伎:「江戸宵闇妖鉤爪…」(国立劇場)/「法界坊」(平成中村座) ◇染五郎と幸四郎の対決が見せ場−−「江戸宵闇妖鉤爪−明智小五郎と人間豹」 ◇法界坊の不気味さ出した勘三郎−−「法界坊」 国立劇場と平成中村座で試みに満ちた公演が行われている。 「江戸…

スクリーンで見る舞台

more楽:舞台公演をスクリーンで堪能 格安で特等席気分 近年「シネマ歌舞伎」「ゲキ×シネ」「METライブビューイング」といった企画が次々に登場し、伝統劇や現代演劇、オペラなどの舞台公演を、映画館のスクリーンでじっくり鑑賞できるようになった。…

インタビュー

歌舞伎:乱歩作品を初の歌舞伎化 「江戸宵闇妖鉤爪―明智小五郎と人間豹」上演 ◇幸四郎、染五郎親子が主演―舞台は江戸「モダンに」 江戸川乱歩作品の初歌舞伎化である「江戸宵闇妖鉤爪(えどのやみあやしのかぎづめ)?明智小五郎と人間豹(ひょう)」が松本幸…

インタビュー

歌舞伎:中村勘三郎主演で「法界坊」 平成中村座・串田和美演出で ◇古い版使いグロテスクに 中村勘三郎主演、串田和美演出による「法界坊」が、東京・浅草寺境内の仮設劇場、平成中村座で上演されている。 強欲で女好き、殺人すら平気な悪僧、法界坊が主人公…

インタビュー

花形歌舞伎:11月新橋演舞場の「伽羅先代萩」 菊之助が政岡に初挑戦 ◇戦後最年少の31歳で 尾上菊之助が11月の東京・新橋演舞場「花形歌舞伎」の「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」の通し上演で政岡に初挑戦する。菊之助は31歳で、初演年齢とし…

インタビュー

歌舞伎:中村時蔵が「嫗山姥」の八重桐 祖父の三代目「五十回忌追善狂言」で ◇祖父の工夫で「家の芸」に 中村時蔵が祖父の三代目時蔵の「五十回忌追善狂言」として、11月の歌舞伎座夜の部で「嫗山姥(こもちやまんば)(八重桐廓噺(やえぎりくるわばなし…

劇評

歌舞伎:大老(国立劇場) 苦悩する直弼像見せた吉右衛門 十三回忌追善となる北條秀司の作品の通し上演。北條・織田紘二演出。井伊直弼が落命するまでの半生を吉右衛門主演で描く。 〜中略〜 序幕の「埋木舎」で仏門入りを仙英禅師(段四郎)に願うほどに世…

インタビュー

トーク:片岡仁左衛門 「我はゴッホになる!」で渋い存在感 ◇仕事も人生も旬でいたい 狂おしいほどの熱気で独自の板画世界を切り開いた棟方志功と献身的に支えた妻チヤ。波乱万丈の人生を生き抜いた夫婦の愛情物語「我はゴッホになる!」(フジテレビ系、2…

インタビュー

楽屋ばなし:坂東三津五郎と中村芝雀 全国各地で歌舞伎の巡業公演 坂東三津五郎と中村芝雀が30日(神奈川・秦野市文化会館)から11月25日(熊本県山鹿市・八千代座)まで、全国各地で歌舞伎の巡業公演を行う。演目は「魚屋宗五郎」と舞踊の「京人形」…

『NINAGAWA十二夜』ロンドン公演

Crossroads:歌舞伎の海外公演 「NINAGAWA 十二夜」来春、英国で ◇シェークスピアの原作、菊五郎「日本人の感性理解を」 来年3月にロンドンで尾上菊五郎らによる歌舞伎「NINAGAWA 十二夜」が上演される。今年5月には中村勘三郎…

インタビュー

歌舞伎:新作「大老」上演 吉右衛門が直弼役「人生の機微ある芝居に」 井伊直弼(なおすけ)の半生を描いた北條秀司の新作歌舞伎「大老」が、中村吉右衛門の直弼により、国立劇場(東京・三宅坂)で上演されている。 北條が自作の「井伊大老」を改訂したのが…

インタビュー

平成中村座:仁左衛門が忠臣蔵3役 東京・浅草寺境内で 江戸時代の芝居小屋の雰囲気を再現したと話題を呼んだ平成中村座が、5年ぶりに東京・浅草の浅草寺境内にお目見えし、「仮名手本忠臣蔵」を上演中。片岡仁左衛門が初加入し、大星由良之助など3役を演…

インタビュー

中村芝翫:80歳、女形舞踊の「藤娘」 足腰衰えず見せられる ◇先代勘祖も満足した振りで 今年傘寿(80歳)を迎えた中村芝翫が、10月の歌舞伎座昼の部で女形舞踊の人気曲「藤娘」を踊っている。「病弱でしたのに、よくここまで生きたなあと思います。お…